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栁田真

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栁田真(やなぎだまこと)

やなぎだ労務管理オフィス

コラム

毎年4~6月に残業代が多い方に対する、社会保険料の定時決定の取り扱い

社会保険(年金・健康保険)

2012年6月4日 / 2015年8月21日更新

 ご存知の方も多いと思いますが、社会保険料は毎年4~6月に受けた報酬の月平均額によって、9月から翌年8月までの1年間の保険料が決められます。(定時決定)

 極端な話、4月から6月までは残業がかなり多く、7月以降はほとんど無いという場合には、残業代が多く支給された報酬額を基準として決定された保険料が、その後1年間適用されてしまうのです。これでは相当の負担になってしまいます。

 保険料の見直し方法として「随時改定」という仕組みがあるのですが、これはあくまで基本給などの「固定的賃金」が下がった場合なので、残業代のみが少なくなり報酬額が低くなった場合には該当しないのです。

 そこでこのような方々を救済するために、昨年より取り扱い方法が以下のように変更となっています。

 当年の4~6月の3か月間に受けた報酬の月平均額から算出した標準報酬月額と、前年の7月から当年6月までの間に受けた報酬の月平均額(報酬の支払基礎が17日未満の月は除く)から算出した標準報酬月額の間に2等級以上の差がある場合で、この差が業務上毎年発生する(季節的に毎年4~6月が繁忙期である場合など)ことが見込まれる場合は、定時決定の仕組みは使わない。(保険者算定とされます。)

 この保険者算定の取り扱いを受けるためには、以下の手続きが必要になります。

  1. 被保険者が保険者算定の要件に該当すると考えられる理由を記載した申立書
  2. 保険者算定を申し立てることに関する被保険者の同意書
  3. 前年7月から当年6月までの報酬額等を記載した書類(賃金台帳など)
  4. 該当する被保険者の報酬月額算定基礎届の備考欄に、申立を行う旨を記載する。

 この変更は定時決定に対する以前からの問題点を解決し、従業員の方にとっても、企業の社会保険料負担軽減の意味からも、かなり重要な変更なので、是非対応してください。


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 やなぎだ労務管理オフィスは、メンタルヘルスを重点業務としています。
 ホームページ: http://www.office87.com
 (一社)産業保健法学研究会 正会員
 社会保険労務士/産業カウンセラー/心理相談員  代表:柳田 真
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