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加藤周介

ワクワク・ドキドキする人生になる社交ダンスの講師

加藤周介(かとうしゅうすけ) / ダンスインストラクター

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コラム

『Shall weダンス?』考察④─ドニー青木は過剰な人か?─2/2

2021年11月25日

テーマ:社交ダンス

コラムカテゴリ:スクール・習い事

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「映画の竹中直人はオーバーアクションですよね、いくらなんでも」
「ドニー青木がやり過ぎで笑える」と、みなさんおっしゃいますが、社交ダンス業界の人間からみたら、いやぜんぜん普通にいますけど、というかしみじみリアルですけど、と、申し上げたい。あのレベルの「濃度」の人はホントウに、たくさんいます。

ダンスは肩書きや社会・家庭での役割をわきにひょいと置き、ひとりの男や女に戻れる時間をくれるもの。そのときだけは(『テルマエロマエ』言うところの)「平たい顔の地味な大和の民族」でも「マッチョでセクシーな男」や「小悪魔でエロスを感じさせる女」を演じられる。
照れやためらいなんて必要ないんですね。
だってラテン種目はそういう踊りだから、そういうステップだから。演じることがそのままダンスになるわけです。
「官能」や「我を忘れる陶酔感」に抵抗を感じる日本人にとって、ラテン種目は気恥ずかしさが先にたち、表現しづらいダンスですが、別の自分になれる快感や開放感は格別。
実は奥ゆかしくシャイで人見知りな日本人は、世界でも1位2位を争うラテン音楽やラテンダンスが大好きな民族といわれています。
穏やかな大和の民の中には、ラテン魂が眠っているのかもしれません。
ちなみに私はスタンダード種目を得意としていますが、どうやら吠えているみたいです…。「加藤先生、ワルツ指導してるときでもシャーッ!とかハァッとか、吠えますよね」と、言われました。
あれはもう、卓球の愛ちゃんの「サー!」と同じ類の「気合」というもの。
情熱にはスタンダードもラテンも関係ないですから。

私達は「社会」や「大人」や「常識」といった、しんどい戦闘服を着て日々生きていますが、生身の自分を解き放ち、自由に息づかせる方法をあまり知りません。
映画の中で、青木が杉山にこんなふうにつぶやくシーンがあります。

「会社が終わって、カツラ被って衣装着てドニー・バーンズになるんです。あ、ドニー・バーンズってラテンの世界チャピオンなんですけど。それで音楽に乗って体を動かしていると本当に楽しいっていうか、解放っていうか。ほら僕会社で居場所なかったりするから」
さえないサラリーマンが日々の鬱屈をダンスで晴らす。
そんなふうにも聞こえますが、私にはラテンダンスの真髄がここにあるように思われるんです。
ラテンにしろ、スタンダードにしろ、ダンスは仮の姿の自分が作るもうひとつの人生や青春です。
新たな自分を知る驚愕と勝ち負けのない喜びがつまった、つかの間の非日常を存分に享受する。
濃くて、熱くるしくて、浮くほど目立ってこそ、ラテン!
ということで、総論。

「ドニー青木は決して過剰な人ではない(ダンス界においては)」




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