中島雅生プロのご紹介
日本が誇る「数寄屋建築」…その技術を受け継いだ職人の信念(3/3)
職人として、そして棟梁として。今後の大工業界を担う若手職人を育てる
「心を込めて作ったもの、心を一つにして作ったものは間違いなく完成度が高い。ものを造る上で最終的な完成度を左右するのは『作り手の心』です」。良い仕事をするためには協力関係にある職人同士はもちろん、同僚や弟子との信頼関係も不可欠だと中島さん。
「棟梁は木組みよりも人組が大事」とは、伝説的な宮大工・西岡常一の言葉。腕の良い棟梁は人を育てるのも上手いというその言葉の意味を、会社を立ち上げた今、しみじみ実感していると中島さんは話します。
「職人が経験とともに成長するのは『技と心』です。尊敬する親方が自分にそうしてくれたように、私も棟梁として弟子を平等に評価し、正しく褒めるよう心がけています。技術と心を磨いて大工という仕事に誇りを持って向き合って欲しい」と、今後の建築業界を担う若い大工へ期待を寄せます。
「良いものを作りたい」という中島さんの職人魂から生み出される建物は、美しく、調和のとれた佇まい。それはきっと、高い技術力や質の良い素材を使ったからだけでなく、「心を込めて」作ったものだからなのでしょう。
「数寄屋建築を洋風デザインと融合させたり、鉄筋コンクリートのRC造りの建物にお茶室をつけるなど、現代の需要にあった家作りもしていきたい」と、今後の展望を語る中島さんの眼差しは、職人としての熱い思いと、ものづくりへの飽くなき探究心で満ちていました。
(取材年月:2019年6月)
■中島雅生プロのプロフィールを見る
中島雅生プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。