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芳賀哲

50歳からのネクストライフと働き方改革講師

芳賀哲(はがてつ) / 研修・講演講師

株式会社 個コラボ

コラム

管理職能力不足、管理職が担うべき役割とは

2019年10月28日

テーマ:50代社員を組織で躍動させるマネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: チームビルディング

活き活きマネジメント能力
近年、管理職の能力不足が指摘されることが増えていますが、そもそも「管理職の役割」とは何なのでしょうか。今回は、管理職の役割と、その役割を果たすためにとるべき方法などについて解説します。

管理職の役割とは

管理職。すなわちmanager(マネージャー)には、「manage=やりくりする」という意味があり、文字通り担当する組織の人や物資、お金を効率的にやりくりし、目標を達成する役割を担っています。
ここで重要なことは、「制限条件の中で、やりくりする」「当初の計画時点から状況変化の中で、やりくりする」という大変な役割を担っているということです。

具体的に、管理職がどのような役割を果たすのかを項目としてまとめてみました。
俯瞰してチェックリストとしてもご確認ください。

□PDCAを効果的に回す
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取ったものです。

PDCAサイクルは、ほとんどのビジネスマンが知っているのですが、実際には実施できていない項目が多いのではないでしょうか。このPDCAサイクルを管理することも、管理職の大切な仕事の1つです。

計画をたてる(Plan)
与えられた目標を達成するための方法を考え、スケジュールを立てます。コストや達成方法にも気を配り、部下の意見を取り入れて業務分担します。
ここで重要なのは、目標は「具体的で、計測可能で、実現可能なものであること」という原則です。
そして、目標は、目的も含めてメンバーと共有できていることが大切です。

実行する(Do)
計画を実行します。管理職は、部下が決められた役割を果たしているか、計画通りに業務が進んでいるかを常に確認します。
また後日、評価や分析がしやすいように活動記録を残しておくことも有効です。

確認する(Check)
計画通りに進んでいるのか、また、目標を達成できているのかどうかなどを確認します。
目標を立てた計画時点で、想定していなかったこと、見積りが違っていたことなど、どのような条件が違っていたのか、見逃していたのかを明確にしていくことが、次の計画立案能力を高めます。

改善する(Act)
計画通りに事が運ばず、目標を達成できない状況になった場合は、計画を立て直す、あるいは根本的に計画を見直します。


□人材育成
人を雇用する際は、多額な費用が必要となるだけでなく、他社にノウハウなどが流れる恐れがあります。そのため人材を育て、育てた人材の流出を防ぐことは管理職に課せられた大きな役割です。

□経営理念やルールを浸透させる
経営トップの理念や方針を、チームに浸透させることも管理者の役割です。日常の業務を通じて、また一対一で、企業理念や方針を伝えます。

□仕事の割り振り
基本的に、部下の能力と業務で求められるスキルとのマッチングを図った上で仕事を割り振ります。例外的に、部下の成長を狙ってあえて苦手な業務を割り振ることもありますが、この場合は、管理職が必要に応じて適切にフォローする必要があります。

□チームビルディング
一人では成し遂げられない目標を達成できるチームをつくることも、管理職の仕事です。

チームビルディングでは、やってもよいことと悪いことを明確にし、メンバー同士が率直に意見を言い合える環境を形成します。全力で取り組んだ結果、失敗した場合は許し、失敗から学ぶことができる強いチームをつくります。

チームビルディングによる効果は、目標に向かって共に進むことでコミュニケーションが活発になり、信頼関係を構築できること。また、お互いを深く知ることで、自由に発言でき、精神的に安心できるという関係性をつくれます。

さらに、チームビルディングを通して、自分がチームの役に立てるかもしれないという実感を得ることで、主体的に考え行動する力が生まれることがあります。

難しいのは役割を全うすること

管理職には多くの役割が求められますが、壁にぶつかり役割を全うすることが困難になるケースもあります。

アルヴァスデザインは2015年、「マネジメントに対する意識調査結果」において、民間企業に勤務する管理職311人を対象に「あなたがマネジャーとして悩んでいることは何か」という質問を投げかけました。

最多の回答は「人を育てること」で90.4%、続いて「成果を上げること」が70.4%、「管理すること」が39.2%という結果を発表しています。
やはり、ひとりひとり違い、従って自分の考え方や価値観とも違う「人」に関することが大きいですね。

この調査では、管理職は「部下との関わり」や「成果を上げること」などを、乗り越えがたい壁であると認識していることがわかります。

他にも、管理職の役割を全うする妨げとなる要因として、「部下に仕事を任せられない」「自分なりの方針を打ち出せない」「上司との関係がうまくいかない」「実務が多いため、マネジメント業務に打ち込めない」などをあげることができます。

管理職の役割の遂行の仕方

それでは、管理職はどのようにしてその役割を全うすればよいのでしょうか。最も重要なことは、自分の判断軸をはっきりとさせることです。

自分自身の判断の軸がしっかりと定まっていない管理者は、部下との信頼関係を築くことができないため、戦略や方針をチームに浸透させることができません。

管理者がチームの課題を把握できていない場合は、まず部下にヒアリングを行い、課題を明らかにします。そして、方針に必要な要素を共通言語化しましょう。

また、管理職に就いた後は、部下とのコミュニケーションに力を注ぎ、組織の課題を常に把握するようにしましょう。管理者が、自身の判断軸とビジョンを明確にすることが、事業の成長を導く力となるのです。

最後に、自分の能力だけで解決せずに、チームのメンバーそれぞれの能力を活かすことで成果と成長を目指す心構えこそが最も大切だと思います。

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