マイベストプロ東京
芳賀哲

50歳からのネクストライフと働き方改革講師

芳賀哲(はがてつ) / 研修・講演講師

株式会社 個コラボ

コラム

組織を引き上げる管理職に求められるスキルとは

2019年10月7日

テーマ:50代社員を組織で躍動させるマネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

マネジメントスキル
組織を率いる管理職にはさまざまな能力が求められます。今回は、管理職に必要なスキルについて見ていきましょう。

管理職に必要なスキルとは

ハーバード大学のロバート・カッツ教授は、管理職に必要とされるスキルとして「カッツ・モデル」を提唱しています。

カッツはビジネススキルを「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」「ヒューマンスキル」の3つに分けて説明しています。

(1)テクニカルスキル(Technical Skills)
テクニカルスキルとは、担当する業務を実行するにあたって必要となる知識や技術のことです。

(2)コンセプチュアルスキル(Conceptual Skills)
コンセプトを作る概念的なスキル。簡単に言うと物事の本質を見抜く能力のことで、仕事を取り巻く状況を概念的に捉え、課題の本質を見極め対応することです。

(3)ヒューマンスキル(Human Skills)
対人関係をつくる能力。人を観察し、仕事をするために必要な人間関係を構築する技術のことです。

ヒューマンスキルを構成する7つの能力
カッツは、テクニカルスキル、コンセプチュアルスキル、ヒューマンスキルについてこう述べています。

・上級管理職に最も求められるのは、コンセプチュアルスキルである

・中間管理職には、コンセプチュアルスキル、ヒューマンスキル、テクニカルスキル、3つの能力がバランスよく求められる

・新任管理職に、最も求められるのはテクニカルスキルである

またカッツは、ヒューマンスキルは現場で部下をマネジメントするために必須の条件であり、すべての階層の管理職に必要なスキルであるとしています。

ヒューマンスキルは、以下の7つの能力で構成されます。

□コミュニケーション力
人間関係を構築するスキル。

□ヒアリング力
相手の話を聞き、理解する能力

□交渉力
人と人の間に立って意見を交わすことができる能力

□プレゼンテーション力
自分の意思を伝える能力

□動機付け
目的や目標に向かう意欲を引き出す能力

□向上心
高みを目指して努力する能力

□リーダーシップ
組織を率いる能力

コミュニケーション力とヒアリング力は人間関係をつくる上で、基礎となる能力です。また、交渉力とプレゼンテーション力は、商談だけでなく、報告や指示で活用できる技術です。動機付けや向上心、リーダーシップは、周囲のやる気を引き出し、組織を活性化させる能力です。

ヒューマンスキルはマネジメントする立場にある人にとって、継続して習得するべき事項であるといえます。ヒューマンスキルは、すぐに伸びる能力ではありませんが、経験やトレーニングで少しずつ養うことができます。

部下がついてこないのはコレが理由

「部下が思うように動かない」「成果が上がらない」「やる気を出さない」といった部下に悩む上司は少なくないと思います。その原因は部下だけにあるのではなく、上司にリーダーシップが備わっていない可能性があります。

・上司の指示の出し方が下手
・上司がいちいち細かく指示をする
・上司と部下の信頼関係がつくれていない

一方、部下の精神面に問題がある場合も考えられます。
・プライベートでトラブルを抱えている。
・職場の人間関係で悩んでいる
・与えられた仕事に満足していない

何が原因で動くことができないのかを、直接部下に確認してみるのも一つの方法でしょう。大量の仕事を抱えた部下に、急ぎの仕事を命じると当然ながら部下は対応できなくなります。部下が動かない原因は、上司が部下の仕事量を把握していないことに原因があるのかもしれません。

管理職のスキルを高める

マネジメントする側の人間が押さえなければいけないポイントは、プレーヤーとリーダーの違いです。

リーダーに任せられた役割は、成果をあげる組織やチームをつくるために部下を動かすことです。

ここでは、マネジメント能力が高い人の特徴について取り上げ、管理職として備えるべき能力について考えてみましょう。

□分析力と問題解決力を備えている
マネジメント能力が高い人は、周囲を観察し自分が置かれている立場を理解することができます。論理的に考える力があることも特徴です。これらの能力によって、部下に的確な指示ができ、現状の問題把握とその解決策について判断できるようになります。

□プロジェクトマネジメント力がある
マネジメント能力が高い人は、プロジェクトの計画を立て、その計画を達成するまでの道筋を理論的に考え、成功に向けて制御することができます。

□リーダーシップと意思決定力がある
プロジェクトを達成する過程では、想定外のトラブルが発生することがあります。そのような場合、マネジメント能力が高い管理職は、進むべき道を決定し、部下に適切な指示を出すことができます。

□コーチング力がある
マネジメント能力が高い上司は、部下に対して一方的に指示を出すのではなく、部下の可能性を引き出すコーチング力を持っています。コーチングを行うことで、部下は自分の得意分野を認識し、仕事に意欲的に取り組むようになります。

実は、これらのスキルは、日頃の訓練によって高めることができます。分析力や問題解決力は、次の三つの視点を意識することで高まります。

「長期的な戦略を考え、夢を語る」
「ゴールするための方法と計画を考える」
「問題点やリスクを考える」

また、プロジェクトマネジメント力を高めるには、部下の視点や顧客の視点で物事を考えるようにします。そうすることで、何を優先すべきかが見えてきます。

意思決定力は、チーム全体や部下のスケジュールを常に意識し現状を把握することで高めることができます。

日々意識して、行動に移すことでマネジメント能力は鍛えられていきます。

---------------
ご要望に合わせて講演、研修を承ります。
どうぞお気軽にお問合せください。

「50代から、自分のキャリア!」プロ50+に取材を受けました。
私の起業に至る経緯が載っています。起業事例

この記事を書いたプロ

芳賀哲

50歳からのネクストライフと働き方改革講師

芳賀哲(株式会社 個コラボ)

Share
関連するコラム