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芳賀哲

50歳からのネクストライフと働き方改革講師

芳賀哲(はがてつ) / 研修・講演講師

株式会社 個コラボ

コラム

まだ定年を迎えていない!やる気が低下する事なかれ主義50代社員の対応方法とは

2019年9月2日 公開 / 2020年7月9日更新

テーマ:50代社員を組織で躍動させるマネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 退職 手続き

役職定年の壁
定年を迎える前に肩書がなくなり、年下の上司の下で働くことになった50代社員は、退職前からセミリタイアしてしまい、職場にさまざまな混乱を引き起こす原因となることがあります。今回は、事なかれ主義50代社員の特徴や、問題、対応方法について説明します。

昇進をあきらめたやる気をださないタイプの特徴

サラリーマンとしての働き方から卒業してしまい、定年前に早々とOB社員化してしまう50代とは、どのような特徴を持っているのでしょうか。その経験、能力、価値観、働き方の特徴をまとめてみました。

経験
・昇進や昇格はどちらかと言えば遅め
・実務プレーヤーとしての経験は豊富

能力
・管理職としての能力や実績は飛び抜けてはいない
・業務を処理する能力は高い
・リーダーとしての適性は一般的

価値観
・社会的見栄や世間体を気にする
・上昇志向は高い
・ルールを守る

働き方
・割り当てられた仕事をそつなくこなして過ごす
・上から言われたことをきちんとやる

やる気のない50代社員の問題点とは

これまで肩書を維持するためにがんばってきた50代。そのような50代は、肩書が外れた後、一気に気楽なOB気分になってしまい、その気の緩みがさまざまな問題につながることがあります。

特に、管理職としての能力や意欲、体力がまだ残っている年齢で役職定年を迎えると、管理職に苦手意識があった人は別として、働く意欲やモチベーションに自己抑制やあきらめが伴うことが、働き方に大きく影響を及ぼす傾向があります。

昇進をあきらめ、やる気をださない50代が引き起こす問題を以下にまとめてみました。

・昇進をあきらめているためやる気が低下し、チーム内の部下に仕事を振る傾向にあり、周囲から敬遠される。

・これまで蓄積してきた経験や知識が陳腐化しているにも関わらず、新しいスキルを身につけようとしない。

・これまで会社に貢献してきたという自負を持つ人ほど、働く意欲を一気に低下させ、自分の役割は終わったと感じる。そのため、若手が営業同行などを求めても協力しなかったり、人材育成などの仕事を避けたりする。

・会議で発言せず繁忙状態であっても帰宅するため、職場の雰囲気を壊すことがある。

・自分の中でこれといってやりたいことがないため、指示待ち型の仕事スタイルになり仕事の範囲を限定する。最低限の仕事だけをしながら、自分のキャリアが終わるのを淡々と待つ。

やる気をださない50代社員への対応方法

50代でOB化した社員が、企業の期待を感じつつ主体的に働き続ける現役社員に変わるにはどうすればよいのでしょうか。

退職前にやる気を失い、働かなくなったしまった50代へのマネジメントとして考えられる対処方法は以下の通りです。

・役職定年前から、自分の役割を放棄してしまい、仕事への意欲が減退している場合も少なくありません。このタイプは、まわりの期待や評価を励みに仕事をしているので、人事・職場面談の場で、働き方に問題があることを指摘し、周囲からどのように見られているかを理解させます。

・目標を高めに設定してもらいます。それにより意欲が改善されたら、仕事スタイルを変え、自身で裁量できる余地を増やします。

・カスタマーセンターなどで既存の顧客との関係を維持する役務を担ってもらうなど、ベテラン先輩社員として活用する。

責任ある仕事を与えて、定期的に対話を重ね、強みを認める

大手企業の約50%が管理職の新陳代謝を図っています。管理職の年齢の上限を50代半ばに設定し、世代交代を促すというのが人事マネジメントの基本になりつつあるのです。

会社にとっては「新陳代謝」であっても、対象となる50代社員にとっては、これまで会社に尽くしてきたのに、給料が下がり、肩書がなくなり、多くは専門職などの扱いで、年下の上司の下で仕事をすることになります。

やりたい仕事ができなくなった上、会社にお払い箱にされたように感じる...。組織の若返りや多くの人材にマネジメントを経験させるという会社の意図は理解できるものの、現実的に我が身への転機にとまどい、モチベーションが下がる人も少なくないのではないでしょうか。

やる気をだせない50代社員を、マネジメントだけでやる気にさせることは難しいため、ときには組織の仕組みそのものを変えることも含めて対処していく必要があるでしょう。

年齢的には、組織の最上位に位置する50代がこれまで培ってきた豊富な知識や能力を正しい方向で生かすには、「責任ある仕事を与え」「仕事をどのように進めるのかは本人の判断に任せ」「定期的に会話をする」ことが大切です。

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この記事を書いたプロ

芳賀哲

50歳からのネクストライフと働き方改革講師

芳賀哲(株式会社 個コラボ)

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