骨格のゆがみを本来の形に整える独自のエクササイズ「カラダ調整体操」で、生き生きとブレない毎日を（2/3）

「姿勢や動作改善に特化した運動で、一人でも多くの人の日常をサポートしたい」とメニューを構築

　大学卒業後に趣味としてスキーを始めた八巻さんは、上達に向けてオフシーズンの体力づくりに励むうち、体の構造や筋肉を動かす仕組みに関心を持つように。
　「もっと専門的に体のことを知りたい」という欲求が高まり、骨格から整えるという本質に迫るまでに見識を深めていきました。

　9年間の会社勤めに終止符を打ち、スポーツトレーナーへ転向。ある利用者を担当したことが、自身の指導の方向性を決定づけるきっかけとなりました。
　「当時、長くジムに通っていた高齢の女性から『ひざの痛みが続いていて、これまでと同じ運動はとてもできそうもない』と打ち明けられ、個別レッスンを引き受けることにしました」
　
　階段を下りる・立つ・座るといった一連の動作で、ひざなどに負担を掛けない適切な姿勢を保つトレーニングを続けると、少しずつ以前のような力強さを取り戻していった女性。笑顔とともに投げかけられたのは、「激しい運動でもないのに不思議。八巻さんの指導はまるで“神技”のようですね」との言葉でした。
　
　心からの喜びの声に、「活動的な毎日をあきらめないでほしい」との思いを強く胸に刻んだ八巻さんは、「力を注ぐべきは、自由に体を動かせるという基本的な幸せに貢献すること」と確信。
　「スリムアップやアスリート並みの身体能力を養うことだけを目的とするのではなく、姿勢や動作に着目した運動で、軽やかな暮らしをかなえたい」と志を新たにし、独自のメニューを展開するようになりました。

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