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八巻稔秀

独自のエクササイズで骨格を本来の形に整えるスポーツトレーナー

八巻稔秀(やまきとしひで) / スポーツトレーナー

TYカラダ調整セラピー

コラム

姿勢改善・体の機能改善のために、ピラティスは有効か?

2020年3月23日 公開 / 2020年4月15日更新

テーマ:バレエ・ダンス上達のための、姿勢改善法

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: ピラティス 基本ピラティス やり方

こんにちは。

コロナウイルスの感染拡大による活動制限・自粛が続き、
毎日息が詰まるような日々ですね。


こんな状況が少しでも早く改善してくれることを望むばかりです。





さて、今回は私も指導に取り入れている
「ピラティス」についてのお話です。


ピラティスは、背骨の安定化をはかるエクササイズ



ピラティスは、元々第一次世界大戦時に
負傷兵のリハビリのために利用されたエクササイズが起源だそうです。


目的は背骨の機能を改善し、安定化させる事だという事です。



ですので、ピラティスを行う時に一番意識する事は

「背骨の機能に忠実に、背骨を動かす事」

では無いかと、私は解釈しています。



この、「背骨を機能に忠実に」動かす事・その能力は、
体を機能通りに動かし、姿勢を整えるためにも絶対に必要な能力です。


これまで10年以上にわたってトレーニング指導をしてきて

骨格 横から

このようにS字カーブで正しく積まれた骨格をつくるには、
背骨がきちんと動かせないと作れないという事がわかりましたし、
各スポーツやバレエ・ダンスなど、より高い身体操作が必要になればなるほど、
背骨がきちんと動くかどうかが
パフォーマンスに大きく影響するという事がわかりました。


ですから、姿勢を改善したり、スポーツやダンスのパフォーマンスを上げるには、

「背骨・さらにその周辺の関節の動き」を意識したピラティスの動作が有効です。
お家で出来る、腹筋エクササイズ

ピラティスは、”体幹トレーニング”では無い!



本来は、”背骨をきちんと動かす”というところに重きを置くべきなのが
ピラティスではないかと思いますが、でも最近は
単なる体幹トレーニングと変わらないなと感じるものも多くなっています。

ピラティス


ピラティスは、体幹部のインナーマッスルのトレーニングとも言われますが、
このエクササイズを”筋力アップ”のエクササイズとして考えるべきではありません。

筋力アップを意識してしまうと、どうしても背骨の動作が雑になってしまい、
本来すべき「背骨の動作」が疎かになってしまいます。
これでは姿勢はあまり改善しません(かえって悪くなる人もいます)


背骨を動かすと、”中落ち筋”が自然に鍛えられる。



体幹のインナーマッスルは、背骨を正しく動かせるようになれば自然に動き、鍛えられます。


体幹のインナーマッスルとは、大きなところで言うと、
・背骨に張り付いている筋肉
・肩甲骨や肋骨まわりの筋肉
・腹部の筋肉・骨盤まわりの筋肉

骨格(肉付き)

背骨を動かす事で、
脊柱起立筋という筋肉が動き、
そして背骨と同時に胸郭(肋骨)も動きます。
この胸郭が動かない人が多いのですが、ここを動かせるようになると、
体幹部の動作が大きく出来るようになります。

姿勢で言えば、胸が上へ引き上げられるようになりますし、
スポーツ等の動作で言えば、手脚がより大きく伸びたダイナミックでしなやかな動きになります。

こういう動作をしていく事で、インナーマッスルは自然に鍛えられていくのです。


「筋肉を鍛えて体を何とかしよう」というのではなく、
「自分の体(骨格)をどう組み上げよう?動かそう?」とイメージし体を動かし改善していくのです。
筋肉ありきでのトレーニングでは無く、
骨格ありきでトレーニングをするようにする方が、
バランスの良い筋肉に結果的になっていくと感じます。


筋トレが逆効果になる人は、意外と多い。


背骨を動かす事で、体を整えていく。
これがざっくりとした、ピラティスの目的だと私は解釈していますが、
それに加えてもう一つ別に、体に欲しい体の使い方のお話をします。


それは、筋肉の使い方です。


スポーツ・ダンスなどで上達が阻害されている人や、
肩こり・腰痛などに悩まされている人に多いのが、
「体に力が入り過ぎている」事なんですね。

筋肉がギューッと力が入りっぱなしのような感じです。

どうしても筋肉に力が入りっぱなしだと、
筋トレの時と同じく筋肉は緊張して収縮しようとしますから、
体全体も縮こまろうとします。

こういうタイプの方が筋トレをやると
余計にその傾向が強くなります。
望んでいないのに脚が太くなってしまったり、腰痛が増したりします。


そういう方はむしろ筋肉(特に体幹周辺の筋肉)を伸ばす方向に使ってあげるような運動が有効です。

筋肉が縮こまる方向への力が強いので、
伸ばす方向への筋力を上げて伸び縮みのバランスをとります。

すると新しいゴムのように、「張力」が出てきます。
これが強い力を発揮するのですね。

本当に良質な筋肉は、柔らかい

姿勢&動作改善は、「背骨の機能改善」と「筋肉の張力アップ」が両輪


姿勢を整え、パフォーマンスを改善するには、
ピラティスのエクササイズで背骨や周囲の関節の動きを整え、
さらにピラティスでつくった機能を応用し、
例えば投球動作のような全身動作を反復する事で
関節の動きが滑らかになり、筋肉もより大きく動くようになります。




こんな事をベースにして体づくりをお手伝いしています。
(私が提唱しているカラダ調整体操も、ピラティスの考え方をベースに、さらに必要と思うことを加えたエクササイズです)

姿勢改善の為に、ピラティスは有効か?というテーマでしたが、
目的を本来の「背骨の動作を最適化する」というところをおさえていれば
有効なエクササイズであると言っていいでしょう。

ご興味のある方はぜひ一度お試しください。



※LINEからもご相談いただけるようになりましたので、ご相談だけでもお気軽に!

この記事を書いたプロ

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