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栗原庸介

終活カウンセラー資格を持つ親しみやすい司法書士

栗原庸介(くりはらようすけ)

栗原司法書士事務所

コラム

AV出演の過去を理由に従業員を解雇できるか その1

憲法・人権

2018年1月12日

AV出演の過去のせいで会社をクビになる事例は現実に起きている。
はたしてこれは合憲・合法なのだろうか。
この問題は、実はけっこう難しいので、
何回かの連載に分けて考察してみたい。

ちょっと前になるが1月2日、
元AV女優でタレントの蒼井そらさんがDJ NONと結婚したことを自身のオフィシャルブログで明らかにしました。

その中に、ちょっと気になる記述があったので以下引用します。

(引用開始)
「彼はイケメンでもないし、お金も持っていないけど
アダルトをやっていたという事実や、
その他全てのことに対する私の不安を一気になくしてくれる人でした。
アダルトをやっていたことに後悔はないですが
世間の目に対する、後ろめたさがないわけでもない。
家族になるということは、そういう過去やこれからの未来で、
全ての受け入れが必要だと思っています。
だから、私を貰ってくれるなんて本当すげー奴だなって思います。」
(引用ここまで)

蒼井そらさんととアイドルグループ・恵比寿マスカッツで活動を共にしてきた
元AV女優でタレントのみひろさんは2015年、
スーツアクターの下川真矢との結婚を発表しました。
その際報道によれば、以下のような中傷があったそうです。

「よく元AV女優なんかと結婚できるね」
「子供できたら子供が気の毒だね。母親が元AV女優なんて知ったら子供は傷つくよ」

名誉棄損罪または侮辱罪に該当する可能性のある酷い中傷だと個人的には思います。
このような出来事があったことで、蒼井そらさんとしても思うところがあったのかもしれません。

現役の人気AV女優である紗倉まなさんは、
「週刊プレイボーイ」(集英社)17年12月18日号の連載コラムのなかで、
AV引退後の人生についてこんな不安を吐露しています。

(引用開始)
「AV女優のセカンドキャリアというのはとても大切だ。
(中略)一度引退して本名に戻ったとき、自分には何ができるのか、
どうやって生きていくのかというのを必ず考えることになるわけで、
そして私のように社会人としての経験が一度もなく、AV業界にどっぷりつかって、
ある程度名を知られてしまった女のコたちとなればなおさらだ。
たとえ就活したとしても、どこの会社が自分を採用してくれるのだろうかなど、
不安だってたくさんあるだろう。
(中略)エロ屋ではなくなった瞬間、
切腹して終えてしまうのではないかと思うくらいに、なかなか想像できない」
(引用ここまで)

「エロ屋ではなくなった瞬間、切腹して終えてしまうのではないか」
かなりショッキングかつ赤裸々に不安な気持ちが表現されている。

しかし、残念なことに、現在の日本社会にあっては、
AV女優の皆さんがこのような不安を抱くのは無理もありません。
AV女優として仕事をしたことがあるというだけで職に就くことを阻まれるという例が
現実に起きているのです。


以上、現代の日本社会における(元)AV女優への偏見の実際を見てみました。
次回以降、この現状を踏まえて法的にはどのように評価できるか考察します。

(つづく)

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