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栗原庸介

終活カウンセラー資格を持つ親しみやすい司法書士

栗原庸介(くりはらようすけ)

栗原司法書士事務所

コラム

村本氏の「愚民観」は非難されるべきものなのか?

憲法・人権

2018年1月3日

元旦(1日未明)に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)に出演したウーマンラッシュアワーの村本大輔氏。

村本氏が番組中に何回か、
「ゴールデンタイムにバラエティーばっかりやってるのは日本ぐらいだ」
と発言したことを受け、井上達夫・東京大学教授が次のように発言した。

「村本くんの発言の裏に、ある種の愚民観を感じるのね。
国民はよくわからないんだから、とか。キミ一見ね、
国民の目線に立っているようだけど、すごく上から目線なんだよ」

(ここで女性出演者の同意する声をマイクが拾う)

「すぐ国民投票って言うとヒトラーが云々って(言う人がいるけど、)あれは例外的ですから。
ほとんどの国民投票はまともにやられてるわけ。それで、ここで一つ重要なことは、
イギリスのEU離脱のあれもそうだけど、国民投票にかけるぞっていうアジェンダが設定されたらね、
国民自身が自分たちが主権者としての選択を迫られてるんだと(自覚する)。
普段無関心だった若者もパブで議論し始める。通りで議論し始める。
家庭のなかでも喧嘩になるほど論議し始める。だから私はこれを、ちゃんとした課題として設定する。
じゃあそれをいま、してこなかった。いきなり国民が改正発議して国民投票かけるのは
実は国民投票の問題があって、期間が短いとかあるけど、今一番あれなのは広告放送、
投票日の二週間前という制限しかなくて、それまでだったら広告いくらかけてもいい。
これを変えなきゃいけないっていうのはありますよね。しかし、にもかかわらず、
国民にこういうことを改正すると言って国民投票にかけるとなったら国民は真面目に考えるんだ。
それを真面目に考えない。もうちょっといろいろ丁寧に説明してあげなきゃ(ダメなんだ)っていうのは、
私は許しがたい愚民観だと思います」

…果たしてそうだろうか?

私の感覚では、国民の大多数は憲法のどこに何が書いてあるのか知らないし、
自民党の改憲草案も見てないし、改憲の意味もわかってない。
投票率が先進国レベルでなく異常に低いことも周知のとおりである。

そして、いまの安倍政権が設定している改憲アジェンダとは何か。
安倍首相は昨年5月に自衛隊を憲法に位置付ける“9条3項加憲案”を打ち出し、
自民党はその首相案と9条抜本改正の“国防軍創設案”を並置して打ち出している。

つまり、いきなりラディカルな9条改憲は無理だから、
国民がなんとなく「自衛隊が違憲ってよくないかもね」と思うようなマイルドな案を見せて、
改憲のための改憲をやろうとしているのである。
その一方で、成立から70年以上の歴史を持つ現行9条を
そのままにするという“9条護憲案”は、完全に議論の端っこに追いやられている。

はっきり申し上げましょう。
安倍政権がつくったアジェンダとは“3項加憲か2項削除か”という二者択一にほかならない。
言い換えれば政権は、わかりやすい二者択一構造をこれ見よがしに示すことで、
それしか選択肢がないと国民に錯覚させているのである。
「主権者としての選択を迫られてるんだと自覚する」らしい国民の多くが
そのどちらかを選ぶような状況へと巧みに追い込んでいるのである。

強行採決を連発し、まともな答弁をしない。
私には自民党のほうがよっぽど国民をバカにしていると思えます。
それこそ「許しがたい愚民観」であります。

私は村本氏の問題意識のほうが正しく、朝生の学者は世間知らずの甘ちゃんだと思いました。

村本氏の番組終了後のツイッターを引用します。

「おれが朝生で無知を怒られていたことに対しておれのツイッターをみて会いにきてくれて
「僕も知らない、あの場で村本さんが聞いてくれて嬉しかったそれを伝えにきた」と言ってくれた。
おい、バカ学者ども、お前達は街の人を知らない。みんな仕事がある。
お前らは知で飯食ってるから知ってるだけ。」

皆さんはいかがでしょうか?

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