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内田ひとみ

女性のキャリアを戦力化し活躍人材を創るキャリアコンサルタント

内田ひとみ(うちだひとみ) / キャリアコンサルタント

株式会社HUGRES(ハグリス)

コラム

会社で取り組むセクハラを起こさない組織づくり!

2020年3月11日

コラムカテゴリ:ビジネス

職場で発生するセクハラとは?

セクハラは主に対価型と環境型の2つに分かれます。
対価型は、相手の意に反するような性的な発言や行動などをし、その本人が拒否や抵抗をした場合、配置転換や降格、減給などの不利益を与える対応をすることです。

環境型は、相手の意に反する性的な言動で不快感を与え職場環境の悪化を招き、十分に能力を発揮できないなどの不利益が生じることです。

わかりやすく具体例で示します。上司が女性社員と話すときにお尻を触り、抱きつくなどするほか、終業後も飲酒の席に連れ出して性的関係を強要したとします。女性社員は拒絶し事務的な対応をとるようになったところ、上司が手のひらを返したように威圧的になり、日常的に嫌がらせをするようになった事例です。

こうした被害がわかりやすい対価型のセクハラは、この十数年で減少傾向にあります。

日本でもセクハラについての認識が広まり、法廷で争われることも珍しいことではなくなってきました。その結果、訴えた側の被害者が勝ち、セクハラをした方が敗訴する例がほとんどです。負けた側は職を追われ社会的立場も失います。いつしか、企業で働く人たちの間で、セクハラで訴えられえれば負けて社会的に制裁を受けるという認識が生まれたのです。

一方、環境型セクハラは対価型に含まれないものすべてが対象となるので、簡単には解消しません。行為者が相手に対して悪いことをしているという意図もないのです。それだけに、どこの職場でも環境型のセクハラはいまだに頻発しています。

・女性社員を「ちゃん」づけ「女の子」と呼ぶ
・場を和やかにしようと下ネタを言う
・就業時間後に打ち合わせとかこつけて飲食に誘う
・カラオケでデュエットを強要する
・宴席でお酌を強要する
・性的な話題(異性交遊、体形、容姿、年齢)でからかう

こうしたセクハラは、行為者にセクハラの認識がありません。これが落とし穴となります。

男性と女性との認識の違い

セクハラについて、いまだに多くの誤解があります。相手が嫌がっていなければセクハラではないというのは、権力をもつ側の言い分です。拒否したくても、後の報復を恐れて言い出せなかっただけかもしれません。抵抗しない方が悪いというのは、強い立場にあるものの横暴です。

男女の違いも影響してきます。女性は幼いころから周囲を気づかい、いつも笑顔でいるように育てられることが多いです。社会に出ても、感じよく人当たりのよい対応を求められます。嫌なことをされても、あからさまに拒否をできる人は多くはありません。困ったような笑顔でやさしく「やめてください」というのが精いっぱい。男性の側は都合よく解釈し「恥ずかしがっているだけ」「本音は喜んでいる」などと受け止めてしまうのです。

先ほどの例で考えると、女性社員を「ちゃん」づけで呼ぶのは親しみを込めてのことかもしれません。下ネタを話したのは、子どもの頃から下ネタで仲間を笑わせていた延長なのかもしれません。

飲食に誘うのは、単なる飲みニケーション。デュエットやお酌の強要は、昔からの慣例でついやってしまったのかもしれません。からかいや冷やかしも、軽い冗談のつもりでしょう。

しかし、行為者がどう思っていたかは関係ありません。されて不快感を覚える女性が複数いればセクハラになります。相手がセクハラだと思ったことに、合理性があればそれは確固たるセクハラなのです。

セクハラを起こさせない企業文化づくり

セクハラは、1997年の男女雇用均等法改正の際に条項が制定され、職場のハラスメント問題の中で早くから対策を講じています。

法的に整備され、世間のセクハラに対する認識は広まりましたが、相変わらずセクハラ被害はなくなっていません。働き手が減少の一途をたどるなかで、セクハラを放置しているようでは貴重な人材を確保し、十分に活躍してもらうことはできません。

セクハラの定義が刷新され被害者は男女を問わなくなっていますが、依然として多いのは女性です。セクハラを社内で防止することは、女性活躍を推し進めるなかで欠かすことのできない課題です。

セクハラの多くは、管理職の言動が引き金となります。管理職がセクハラの本質を正しく理解し、対応の仕方を学んでおかなければなりません。また、組織としての対応も欠かせません。「セクハラは許されないことだ」という会社としての明確な意思を、社内に浸透させることも必要です。

会社は接待の場ではありませんし、しごきで指導する体育会系の部活でもありません。職場は私的な空間ではなく、公的な空間です。男女の別なく誰もが尊重されるような環境でなくてはなりません。
管理職は、部下を自分の子分扱いしないこと。自分の自由にできるとの勘違いがセクハラにつながります。職務上の立場がちがうだけで、上司も部下も共に働くパートナーであるということを常に念頭におきましょう。

また、無意識のうちにセクハラの言動をしないためには、公私のけじめをつけることです。会社という公的な場で、個人的な欲求から性的な言動をするということ自体、よくよく考えればおかしなことだとわかります。職場は仕事をする場所です。不用意な言動によりセクハラ事案として処分されないように、自身の言動にはより一層留意しましょう。

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