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宮内博

美的感覚にすぐれたリフォームで暮らしを豊かにする建築士

宮内博(みやうちひろし)

株式会社ハウスプラン

コラム

中古物件選び 家の履歴 解体して分かる事

2016年9月22日

テーマ:中古物件探し

多くのリフォーム工事をして、いろいろな住宅を解体してきました。中には昭和初期の建物もありました。それこそ作りはまちまちです。柱も細い柱、古材で建てられた家から大黒柱がある家まであります。

基礎については、石の上に土台を置いただけの家もあれば、基礎が沈んで土台が土に埋まっている家もありました。劣化した大谷石の基礎をコンクリートの基礎に入れ替えたこともあります。

解体して、建物の傾きを調べます。建物ごとに違いますが、意外なことに40年以上たっている建物でも狂いが少ない場合があります。基礎を調べてみますと鉄筋が入っていません。逆に30年未満でも傾いている建物もあります。個別の物件ごとに状況は違います。

解体してみますと建てた大工さん、職人さんの作り方がよくわかります。今と建築技術がまったく違いますが、手をかけて丁寧に作っている建物があります。反対に2階を歩くと床がしなり、揺れるような建物もあります。

建物のリフォーム歴もわかります。今のようにリノベーションリフォームは少なく、部分リフォームが多く、全体のバランスが取れていません。何回か部分リフォームをして、さらにまとまりの無い状況になっているケースもあります。また増築をした際に屋根を継ぎ足しすると、屋根、部屋の天井が低くなり暗い室内になります。

物件を探す時はリフォーム費用が抑えられるように、良い物件を探します。中古物件は少なからず直す部分があります。リノベーションリフォームになれば、ほとんど原型を留めずに変わります。リフォーム工事の内容も基礎補強、耐震、制振工事、断熱、遮音工事とメニューも多く満足できる住まい作りが可能です。工事費用も建物のメンテナンスにするか、希望を入れた大掛かりなリフォームにするかでも変わってきます。







実際に中古物件を見て歩きますと、建物に対する作り手の考え方が表れています。参考にするのは「仕上がり」です。デザインがいいのは何よりですが過去の設計ですので、形はリフォームプランで変えることができます。外観、内部を見て細部を確認します。部分的に気になる箇所がある場合は用心します。

建物を作る際に、一部分の仕上がりが全体につながる可能性があります。作り手の考え方です。中には手間、材料を惜しんで作った建物もあります。構造的にしっかりしている建物を探します。現在は施工技術も均一化されてきていますが、中古物件の内容は個々の物件で差があります。

物件選びも大切ですが、住まわれる人が満足いくプランでリフォームし、新しい生活を楽しんでいただくのが一番大切だと思います。








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