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宮内博

美的感覚にすぐれたリフォームで暮らしを豊かにする建築士

宮内博(みやうちひろし)

株式会社ハウスプラン

コラム

住まい  音楽 見えないもの 空気感

2016年6月18日 公開 / 2017年8月15日更新

テーマ:リフォーム工事

住まいの中での生活。子育て時期、働き盛りなど生活を見返す暇もない時はゆっくり住まい を見直すこともないかもしれません。でも少し余裕が出てきた時、家の中を見回してみて気がつくことがあります。

住まいの中にいると、部屋の広さ、壁、窓、家具までの空間があります。また住む人、ご本人の周りにも空間があります。良い住まい、気に入った部屋はこの二つ空間がうまく融和しています。

住まいはあくまで住む人のために作ります。住む人が決まっていない場合は、作る基準がなく当たり障りなく作ります。でも大まかでプランを絞り込めません。

例えばお客様が明るくない部屋にお住まいの場合、明るくして欲しいと要望されます。でも明るさにもいろいろあります。外にいるような明るさ、部屋の中が白いクロスで囲われたような明るさ、逆に奥まった部分に陰りが出るような一部分の明るさ。

お客様が暗いとおっしゃる場合、必ずしも明るさだけの問題ではありません。暗いと感じているのは部屋が雑然としている、家具、物が多い、リビングから離れて部屋が孤立しているなどのいろいろな要素が混ざっています。

いい部屋、悪い部屋があるとします。でもそれを感じるのは住んでいる人です。「私にとって気に入った部屋」であるべきだと思います。そう考えると住む人があっての住まい、部屋ではないでしょうか。

住まい、部屋で暮らす時、自分の周りの空気が部屋の中に流れ、また部屋の持つ空気も入り交じりゆったりとした空間ができた時に住み心地を感じられるのではないかと思います。

プランを考える時、お客様は気に入った部屋でどんな音楽を聴かれるだろうか、と考えます。形より音楽、イメージなど掴みどころのない部分からお客さまのイメージ、個性を重ねていきます。今の生活の枠から新しい生活へと変わったイメージを思い浮かべます。

実際、リフォーム後のお客様の生活にも変化が出ます。よりお洒落になった奥様、新しくできた書斎で充実した時間を過ごされるご主人様。新しい住まいで、今まで以上に積極的な生活をされます。

住まいに関して長く携わってきましたが、目に見えないもの、形のないものの大切さがますます感じています。住まいで生活するのはあくまでお客様です。家のサンプルプランが幾つあっても、住む人に合ったプランは限られています。

ホームページ     http://www.houseplan.ne.jp

この記事を書いたプロ

宮内博

美的感覚にすぐれたリフォームで暮らしを豊かにする建築士

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