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古川弘恵

おもてなし術と心の磨き方を伝えるおもてなしエバンジェリスト

古川弘恵(ふるかわひろえ)

サロン・ド・英華

コラム

古き良き日本の文化が形成した大和撫子!

日本人はいにしえの昔から身近な生活に自然と季節を感じて生きてきました。その独自の文化は女性に対しても大いに影響を与えています。季節ごとに神々に祈るお祭りがあり、四季は文学や宗教、建築、芸術、詩歌などの日本文化に大いに影響を与えました。そして、日本の文化が生み出した「大和撫子」という概念は、その時代時代で賢く生きる女性のことではないかと思います。昔からの日本文化の良い所を取り入れることで、現代の女性も大和撫子のように賢い生き方ができるのではないでしょうか。

四季を感じて生きる日本人の心が日本文化を育みました

日本では季節によって収穫できる旬の食べ物があります。そして、地震や大雨、河川の決壊、土砂崩れなど自然の脅威にさらされることが多かったため、自然への畏怖から八百万の神々への信仰が根付きました。

そして、日本では四季の変化に合わせて、さまざまな行事があります。立春の前日である節分では、冬の陰の気を払うため、豆をまきました。最近では恵方巻きを食べることも多いですね。

春に桜が咲いたらお花見をする理由をご存じですか?桜を愛でるためだけではなく、山から下りてきた神様をお迎えして春を祝うためでした。

春と秋のお彼岸にはお墓参りを行い、春はぼた餅、秋はおはぎをいただきます。どちらも同じものですが、季節によって呼び方が違います。小豆は厄災よけのおまじないの意味があるんですよ。

立春から数えて八十八夜は種まきを始める季節です。このときに摘まれた新茶は栄養価が高く、縁起がよいものとされています。紅茶も新茶の季節、ダージリンファーストフラッシュが出てくる季節でもあります。

一年で一番昼が長い夏至は地方によってさまざまですが、関西ではタコを食べ、関東では焼き餅をお供えするそうです。一年で一番昼が短い冬至はかぼちゃを食べます。

年末には大掃除を行い、一年の悪い魂を払って新しい年を迎える準備を行います。このように季節に合わせて、家族の幸せを願い自然を敬う行事がたくさんあり、お祭りも多いですね。

そして、日本人は手紙の挨拶や詩、和歌などにも自然や季節の要素を取り入れています。正式なお手紙には季節のご挨拶から始まりますね。俳句は季語を入れますし、自然を題材にすることが多いです。

また、自然の姿や不完全さ、はかなさに美を感じるのも日本人ならではの美学です。枯山水や風景式庭園、生け花、盆栽など、美しく整えながらも自然さを強調するために、わざと不完全に作ることで自然に溶け込む様式を大切にしています。

このように自然への恐怖を感じながらも、生活や文化に取り入れて愛でる日本独自の文化が形成されてきたのです。

日本人の女性が兼ね備えている調和の美学という文化

日本人は、人と心と心を通わせることを「和」と呼び、大切にしてきました。また、物とものの美しさや機能、意味を融合することも「和」と呼びます。

そして、人と人は穏やかで仲が良いこと、物は多すぎず少なすぎず調度良いこと、自然は穏やかであること、社会はあたたかなものであることを望みました。

このように万物すべての混合と融合を最も尊いと考える日本人は、暮らしや風景などささやかなものにも、全体とのバランスを大切にする「調和の美学」があります。

将来の夢、仕事、家庭、育児、介護など、女性のライフステージによってそれぞれに忙しくストレスも多い現代の日本の女性が賢く生きるには、自分自身が心地よりバランスを作る「調和の美学」が大切ではないかと思います。

ご自身の個性や価値観を大切に、柔軟な発想と考え方で乗り越えていく「たくましさ」や「たおやかさ」が必要ではないかと思うのです。

日本文化が育んだ大和撫子をお手本にたおやかさを身につけた女性へ

大和撫子という概念は、清らかで美しく控えめでありながら凜とした心の強さのある日本女性ではないでしょうか。理想の日本女性として語られることが多いですね。

日本固有のカワラナデシコという淡い紅色の美しい花は大和撫子とも呼ばれており、凜として咲く姿が理想の日本女性のイメージと重なることから大和撫子と呼ぶようになったそうです。

日本女性の理想である大和撫子の特徴のひとつは、きれいな言葉使いではないでしょうか。優しげな口調と言葉の選び方で知性や教養、品格が感じられます。

また、自分を主張しすぎず、人の話をしっかり聞くことができることも特徴に挙げられます。そして、控えめな仕草や態度でありながら、間違っていることは間違っていると指摘できる心の強さを持つ女性は尊敬される存在になるのではないでしょうか。

他には、時代や日常の変化を受入れる柔軟さも持ち合わせていると思います。どんなときも心配りを忘れず、変化に対応できる心の柔軟さは、周囲とも上手に調和を取れると思います。

昔からの日本人女性の理想である大和撫子のエッセンスや日本の文化である四季を取り入れた生活は、現代を豊かに生きるヒントになるのではないでしょうか。

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