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山中伸枝

年金・資産運用に強い独立系ファイナンシャルプランナー

山中伸枝(やまなかのぶえ)

株式会社アセット・アドバンテージ

コラム

【自死での死亡保険・・・どうなるの?】




20年ほど前になりますが、ちょうど今頃の時期、前職で社員の自死の対応をしたことがあります

人事をしていましたので、朝から様子がどうもおかしいとの同僚のはなしを聞き、直接その社員と話をしたり、なんとか落ち着かせようとあちこち手をつくしましたが力及ばず、翌早朝彼は自らの命を断ちました

前日までの様子に特に変わったことがなかったとの職場の声でしたが、死後いろいろ聞いてみると、彼の背負った時間の重みを垣間見ることができました

特に、彼はうちの社に転職して間もなかったのですが、入社するまでの間思いつめることが多く、結局それを克服することが難しかったようでした


もちろん社員が亡くなってからの社会保険対応とか初めての経験でしたが、あちこち問い合わせをしながらできる限り遺族の方の力になりたいと奔走したものです

その時知ったのは、遺族年金の受給要件を彼は満たしていなかったという事実

会社員であれば、亡くなった際、遺族に手厚い遺族保障が支給されます

配偶者がいればその方に亡くなった方が受け取るはずであった老齢厚生年金の4分の3が一生涯支給されます

独身の場合は親御さんに受給の権利が移ります

しかし彼の場合、転職が多く年金加入義務期間中、保険料を支払った時期が要件である3分の2以上を満たしていなかったのです

例えば29歳であれば、20歳からの9年間が年金加入義務期間ですが、その3分の2、つまり6年以上の保険料納付の実績が万が一の遺族年金等の受給要件にあたります

現在では、亡くなる直近1年間に保険料未納がなければ、遺族年金を受給できるとの特例がありますが、それを持ってしても彼の場合は納付実績が要件を満たさず親御さんにお金を遺してあげることもできませんでした

社会の仕組みを知らないって、恐ろしいことだな、とその時しみじみ思いました

当時の経験が今の仕事の伏線になっているのかもしれません

今心の病気でみずからの命を絶つ人も多いと聞きます
もちろん、その瞬間を思いとどまり、乗り越えることができればベストですが、万が一それができなかった時・・・

大切な人を助けて上げられなかったという悲しみに打ちひしがれrた家族を多少なりとも経済的に支えてあげられたら

それが社会保障であり、民間の生命保険であれば、慰めにはなれるかなと思います


彼のお葬式の日は、今日みたいな秋晴れのきれいな青空でした


記事まとめました
http://shacho-radio.com/?p=1878

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2018-05-29
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