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山中伸枝

年金・資産運用に強い独立系ファイナンシャルプランナー

山中伸枝(やまなかのぶえ)

株式会社アセット・アドバンテージ

コラム

【第三号被保険者の特権をどう考える?】



物事はなんでもそうですが、違う面からみてみると全く印象がガラリと変わってしまうことがあります

公的年金についても、そうです
ある条件に当てはまる人にとっては、非常にいい制度であっても、そうじゃない場合は、それってどうなの?という印象になるもの

例えば日本の社会保険の仕組みで一番メリットを被るのは第三号被保険者でしょうね

第三号被保険者とはご存じのとおり、第二号被保険者の一定の年収に満たない配偶者です(ひらたく言うと専業主婦)
彼女たちは、保険料を負担する義務はありません

例えば給与30万円の会社員であれば、独身男性も、独身女性も、妻子ある男性も負担する保険料はみんな一緒です

そして彼女たちは保険料を払うことなく、年金受給権を得ています
1年第三号被保険者をすると、65歳からもらえる年金額が2万円ずつ加算されていきます

また彼女たちは、万が一夫が亡くなると、夫がもらえる老齢厚生年金の4分の3を一生涯受給することができます
自分自身が年収850万円という高所得者にならない限り、再婚しない限り一生涯

また夫が若くして亡くなると、300か月の短期要件というのが適用され、実際の受給老齢厚生年金権利額以上の遺族厚生年金を一生涯受け取ることができます

社会のマジョリティはなんといってもこういう恩恵を受ける方々です
まだまだ会社員の奥さんで、専業主婦あるいはパートなどというのは一般的です

ですから企業様のライフプランセミナーなどうかがう際は、こういうお話しもしながら生命保険の見直しのお話しなどもします
思いのほか国からの保障がありますよっというような

たいていの場合、男性型の反応は「よかった!国の制度意外と手厚いね、これなら安心だ!」というもの

でも、最近従来ならマイノリティである人たちがどんどん増えてきていて、こういう話が「なんか不公平!!」となってしまうケースが多くなってきています

例えば会社員として頑張っているワーキングマザー

彼女は保険料を納めているし、男性と同じように自分自身将来老齢厚生年金を受給できる権利も持っている
でも、彼女が万が一亡くなっても家族が受け取る遺族保障はありません(一部条件があります こちら )

例えば独身の男性、女性

高齢の両親には遺族保障として自分の権利のある老齢厚生年金を遺すことはかのうですが、それでも限定的です

たとえば自営業者の専業主婦の妻

おなじ専業主婦であってもこちらは第一号被保険者ですから、毎月国民年金の保険料を負担しなくちゃいけません
そして第三号被保険者と年金受給額は一緒です
また自営業者の夫が亡くなっても一生涯の保障なんて国からは出ません

会社員の妻であっても子供のいない20代の妻

遺族厚生年金は5年間で打ち止めです
30歳を過ぎて未亡人になると一生涯の遺族厚生年金ですからね、この年齢制限場合によっては結構キツイです

会社員の夫が亡くなっても頑張って仕事をしている高収入の妻

遺族厚生年金は受給権者である妻が年収850万円以上稼ぐようであれば打ち切りです
キャリアがあるからいいでしょ、というものなのでしょうけれど・・・

おもいつくまま羅列しましたが、遺族保障、特に遺族厚生年金と中高齢寡婦加算のように「第三号被保険者」をイメージした支給っていうのは、今の時代本当に必要なのだろうか?なんて個人的には思います

個人の事情、それも結婚する、子供を作るみたいな非常にプライベートな事情で公的保障の受給に差があるのってどうなんだろう?

もちろん受け取れる側にとっては、ありがたいですよね
でもそれ相応の負担をしていての、手厚い保障なら納得感もあるかと思うのですが、負担もなしに、特別手厚いとなると・・・

財源を確保することも考えるのも大事だけど、給付についても変えるべきところあるんじゃないでしょうか?

こういうマイノリティ(というか、国があまり考えていないライフスタイルの人たち)にとって確定拠出年金は「わかりやすい」制度です
まったもって個人の積立口座ですから
しかもこういう人たちって税金もたくさん払っていますでしょ、扶養控除とかない分
だから税金も取り戻したいというニーズもある

社会の仕組みを変えるのは、なかなか大変ですが、なんだか納得いかないな~、と思う方、今できること「確定拠出年金で自分の将来を有利な条件で作っていく」をとりあえず始めましょう

隣の青い芝生を見ていてもしょうがないですから

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2018-05-29
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