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山中伸枝

年金・資産運用に強い独立系ファイナンシャルプランナー

山中伸枝(やまなかのぶえ)

株式会社アセット・アドバンテージ

コラム

【2013年問題 適切な情報提供を】



昨日の労働組合さんでの研修会でもそうでしたが、そろそろ定年退職を迎える社員さんについては、年金受給開始年齢のスケジュールはきちんとご説明した方がいいですね
思っていた以上に、認識薄いようです

詳しくはこちらのページの「図表 特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢の引上げ」でスケジュール確認してください


ご存知かと思いますが、年金受給開始年齢は原則65歳ですが、移行措置として厚生年金については特別支給分があり、それが段階的に、60歳からの支給が生年月日によって少しずつ引き上げられていく仕組みです

2013年というのは、来年から60歳定年で特別支給の厚生年金をもらえない人が発生する初めての年になるので、「2013年問題」と言われています

厚生省の発表では、今年金をもらっている方の平均値は夫婦二人で月23万円としています
これをブレイクダウンすると老齢厚生年金はおよそ月10万円程度ではないかと推察されるわけですが、特別支給の厚生年金はこの金額とほぼ同等であるため、2013年に定年を迎えた方は2012年に定年を迎えた方より年間120万円ほどの年金受給額が1年据え置きになるということになります

120万円といえば、大金ですよね
ま、定年時は退職金があるのでもしかしたらそれほどこの「据え置き」それほど響かないのかも知れませんが、実際には、気が付いていないだけである方も多いような気がします

2013年問題は、なにもこれで終わりになるのではなく、これからどんどん「据え置き」期間は伸びていくわけですから、ここに対する情報発信、企業は今一度される方がよいのではないでしょうか?

この定年から年金支給開始年齢までの期間がこれからどんどん空いていくにあたり、世間一般では老齢基礎年金の繰り上げをしたらいいんじゃないかということも言われています

でも、繰り上げをすると障害年金の受給資格を放棄することになるんですよね、これってどうかな?って思います

たとえば60歳から老齢基礎年金を受け取ると実際の金額の70%となります
満額の基礎年金受給額が約80万円と思えば、5年早めて年金を受け取ることで受取額が56万円になるということです
年間24万円も減額された金額をずーっと生涯受け取るわけです

一方障害基礎年金1級は年間約100万円です
この障害年金、実際お客様であったんですよね、会社を定年退職してすぐ脳梗塞で寝たきりになったという方
障害の状況によって等級はさまざまだと思うのですが、特に男性の場合60歳前後って体調を崩されるかたも感覚的に多いという印象を受けるので、繰り上げ受給をするかどうかはもうちょっと慎重に考えた方がよいのではないかと思います

では、年金受給開始までの空白の期間をどう埋めるか・・・
もちろん事情はそれぞれでしょうけれど、確定拠出年金に加入していらっしゃる方なら確定拠出年金を受け取り生活費として空白分の穴埋めに利用される方がよいのではないかと思います

会社員の確定拠出年金って、そもそもこういう役割なのじゃないでしょうか?
60歳から受け取りできることが、生きてくるわけです

確定拠出年金を上手にこの年金空白期間に引き出していく
そのためには、ポートフォリオの見直しもしなくちゃいけない方もいるかもしれません
すくなくとも残高を確認し、年金受給開始までの間の生活設計を考える必要がありますね

50代のみなさん、自分の年金スケジュール今一度ご確認くださいませ
先輩と同じ生活設計を漠然とイメージしていては、大変なことになりますよ

企業の関係部署の方々、ぜひ50歳以上の方の年金セミナー、企画してください
そういう機会提供は、社員のみなさんに必要だと思います

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