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山中伸枝

年金・資産運用に強い独立系ファイナンシャルプランナー

山中伸枝(やまなかのぶえ)

株式会社アセット・アドバンテージ

コラム

選択制確定拠出年金がデメリットになるケース

社会保険料の削減が可能となる「選択制」確定拠出年金

掛け金は全額所得控除だし、積立期間中の運用利益に税金かからないし、受取時も退職所得控除の対象となる

きょうびこれだけの税制優遇があるなんて初めて聞く方は、「本当ですか?」って思われる方も多いようです

なんだかだまされたみたいに「よすぎる!!」制度だと・・・

でも背景を考えれば当然です、国の公的年金制度はもう限界にきているのですから
年金だけで国民の老後の生活を支えきれない
できるだけ多くの方に、自助努力をしてもらいたい
そのためには、税制優遇をしてまでも、確定拠出年金を活用してもらいたい

昨日の日経新聞朝刊にも確定拠出年金加入対象者の拡充や掛け金上限を挙げるなど検討する旨書いてありましたが、流としては確定拠出年金への移行は止まらないでしょうね

ただ確定拠出年金も魔法の制度ではありません
いくつか注意事項もあります


今回はまず「選択制」だから起こりうるデメリットになるケースをご紹介します


選択制は、社会保険料の減額が可能です
これは等級が下がるという意味ですから、等級が下がれば給付が下がるのは当たり前です

例えば健康保険の傷病手当金
標準報酬日額の3分の2が給付額ですから、3万円の拠出であれば日額およそ670円ほど給付が下がります
出産育児休業時の手当もそうですね
また失業手当も退職直近の給与をベースに計算されますから給付は減額されます

一番懸念されるのは、老齢厚生年金です
これは短期での影響はごくわずかですが、長期になるとそれなりのインパクトとなります
例えば3万円を30年積み立てしたとしましょう
単純計算ですが、積立した人としなかった人では、65歳から受け取る老齢厚生年金におよそ6万円ほどの差額が生じます
もちろん年額です


さあ、ここからが考えどころです
これらは本当にデメリットでしょうか?

いろんな考え方があると思いますが、老齢厚生年金で考えると確かに65歳以降年間6万円ももらえる金額が少ないのは痛いです
20年であれば120万円ももらい損です

ただ「本当に」公的年金は「65歳」から今約束された「計算式通り」に支給されるでしょうか?

よく確定拠出年金は60歳まで下ろせないからイヤとおっしゃる方もいらっしゃいますが、今後公的年金の支給開始年齢が70歳まで引き上げられるかもしれないという時代、60歳まで税制優遇を受けて積立をし、60歳で自由に使えるのならむしろメリットだと思います

3万円も30年積み立てをすれば、1080万円です
しかもこのお金は積立期間中厚生年金保険料だけでも約60万円も得しています(現在の保険料率が変わらないとして)
ここに健康保険料や雇用保険料、そして所得税・住民税のメリットも加味すれば30年間で200万円以上得しているのです

これらを踏まえ加入者自身が自分の将来設計を「選択」できるのも、選択制確定拠出年金の良いところだと思います

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