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河本扶美子

個人事業主・中小企業経営者のためのブランディングアドバイザー

河本扶美子(かわもとふみこ)

株式会社ファーストブランド

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コラム

味方を増やすためのパーソナルブランディング①制作マネージャーからの苦言

パーソナルブランドは「応援してくれる味方をつくる」という意味では、職種や公私に関係なく、誰もが持つべきものでした。それは会社の中での「立場」が変わっても同じです。

制作部のマネージャーから言われた言葉

「立場」が変わってもパーソナルブランドの考え方が大切だという考えは、あるべき論として、知識としてそうだということではなく、私自身の起業家として、そして社長業の経験を通じて痛感してきたことです。

というわけで、今回は少し自身のエピソードを紹介しようと思います。

私は起業する前に銀行、航空会社勤務と11年間、会社員として働いていました。起業の志は若いころからずっとあったものの、会社員として染みついてしまった習慣や考え方は無意識のうちに私の中に根付いていて、起業してからも自覚がないままでした。

今でこそ、「社員のことを土日も夜中も関係なく考え続ける」のがライフスタイルのようになっている私も、昔は全くそんなことはありませんでした。そして、それが良いとも悪いとも感じてもいませんでした。つまり、仲間とともに会社をつくっていくということを何もわかっていなかったのです。

考えが変わるきっかけになったのは、会社の立ち上げから数年経って、数名の仲間が増えた頃のことです。もう10年以上前のことになります。

当時、ファーストブランドは大手企業様のブランディングをお手伝いする制作事業を行う数名規模の小さなインターネットサービス企業でした。ここ数年、長時間労働や生産性に関する問題がよく取り上げられるようになりましたが、当時のクリエイティブ業界というのは、「良いものを作るためには時間がかかるのは当たり前のこと」という考えを中心に回っていました。ルールやガイドライン通りに進めれば物事が着実に進むという種類の仕事と違って、進むかどうかわからないどころか、進んだ先に正しい答えがあるかどうかも定かではない…おまけに、当時の私たちには経験やノウハウもなく、私自身もクリエイティブ業界での経験は皆無でしたから、すべて体当たりで学ぶ以外ない状況でもありました。

そんな中、純粋に「クリエイティブが好き」「制作で誰かを喜ばせたり、驚かせるのが好き」といったメンバーがひたすら顧客に向き合い続け、会社を支えてくれていたのですが、制作部のマネージャーと売上について議論していた時に、彼にこう言われたのです。

「社員というのは、社長が社員のことを考えれば考えた分だけ返そうとする。逆もまたしかり」

彼が言いたかったのは「社長が社員のことを真剣に考え続けない限り、社員が会社のことを思うわけがない」ということだったと思います。

その話を聞いてハッとしました。何故なら、私は無意識に「仕事」と「プライベート」の時間を切り分けて、「リフレッシュする為にもプライべートの時間に会社や社員の事を考える必要はない」と思ってしまっていたからです。

それぞれの考え方があるので、こればかりは、この考え方が正しいとは言えませんが、ベンチャー企業の社長にとって会社は子供のような存在であり、会社で働く社員も、また子供のような存在です。親が子供のことを考えるときに「親としての義務(仕事)の時間」と「リフレッシュするためのプライベートの時間」に切り分け、プライベートの時間には、全く考えない。そんなことはあり得ないわけですから、常に考え続けることは当たり前のことなのだと今は思っています。

今、ファーストブランドは、お客様だけでなく、仲間を本当に大切に思うメンバーがたくさん集まり、それが企業文化として育っていると感じますが、私がこのことに気が付かなければ、今のファーストブランドは存在していませんでした。

ではその時、私に何が足りなかったのか、次回はパーソナルブランドの観点から考えてみましょう。

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