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有村貴子

小学生の英語力とともに自己肯定感も育む英語指導者

有村貴子(ありむらたかこ) / 英語指導者

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コラム

これをすれば英語の習得が楽になる!(2/2)

2023年1月24日 公開 / 2023年2月6日更新

コラムカテゴリ:スクール・習い事

【I suppose. ある英語講師が思うこと(5)】



前回に続き、今まで学んだ英語を生かしつつ、どうやって楽に英語を習得するかについて書いていきます。前半を読んでいない方は、「これをすれば英語の習得が楽になる!(1/2)」を先に読むことをお勧めします。


おさらいをしてみますと、

クエスト0:柔軟なメンタルを手に入れよ!(メンタルを柔軟に支えよ!)では、私はビーズクッションが欲しいという話をしました。(なんのこっちゃ?と思った人は前回のコラムへ)


クエスト1:継続はパワーよりもアイディアだ!では、私の今年の抱負は体重を6キロ落とすことだという話をしました。(だから、前回のコラムを読まないと・・・)


クエスト2:英語への恐怖心、羞恥心を手放せ!では、勝手に野球解説や批評をするおやじの話なんて誰も聞いていないという話をしたかしら?


・・・という流れから、今回は最後にして最難関の、クエスト3について書きたいと思います。



クエスト3:自己肯定感を高めよ!

英語を学ぼうが学ぶまいが、私がすべての子ども、すべての人に人生で絶対手に入れてほしいと願うものが、出来る限りの健康と自己肯定感です。身体の健康と同じく、自己肯定感は精神の健康です。体が健康でなければ、何をするにも大変なのはわかりますね。それと同じで、自己肯定感は、人間活動のすべてのベースになると思っています。その高低は、ひとつひとつのこと、例えば英語学習を楽にするか苦行にするかにも大きく関わってきますI suppose. 一英語講師として、生徒達の身体の健康にはあまり寄与できませんが、英語を教えながら自己肯定感を1mm上げる手伝いは出来ると信じて、日々のレッスンに励んでいます。



ところで、自己肯定感とはなんでしょう?自分が好きってことでしょうか。自分に自信があることでしょうか。確かにうちの教室のキャッチコピーも『英語も自分もすき!になる』としています。でも、キャッチコピーだけでは言い尽くせないことが、たくさんあります。

自己肯定感が高い状態というのは、自分の得意なこと、苦手なこと、強い部分、弱い部分も全部わかっていながら、それをそのまま受け入れ、それでOKだと感じている状態です。得意なことを誇張して自慢するわけでもなく、逆に卑下するわけでもなく、苦手なことを隠すわけでもなく、逆にそこばかり注目して落ち込むわけでもなく、自分を知っていて、そんな自分が悪くないと感じている。だからってそこに安住しているわけでもなく、さらにいい方向へ変わろうとする自分や、時には失敗する自分込みで受け入れている。全方向で自己を肯定しているのです。凄過ぎて、自分には無理だ~~~!と思わず。いきなり高みを目指すのではなく、受け入れられることを広げていくプロセスが、まさに自己肯定感を高めることだと思います。やってみましょうよ。1立方ミリメートルずつでも。



で、具体的にどうやって自己肯定感を高めていくかです。まず子どもは自分で何かをするというより、周りの大人の関わりで高まっていくと思います。いずれ自分で出来てほしいことを、周りの大人が代わりにする、つまり、その子を丸ごと受け入れて愛することだと思います。

私が教室で行うのは、まずは生徒達一人一人、違う人として大切にします。そして、素敵だなとかすごいなと思った言動は、すかさず伝えます。結果として褒めるということになるのですが、私の感覚は声に出して認めるというほうに近いです。「私は〇〇(さん)が△△したことがすごいなと思う。」という伝え方で。そして、出来るだけそういう機会を増やせるように心がけています。英語が言えた!ということはもちろん、自分以外の人を手伝おうとしてくれたり、人に前向きな声掛けをしていたりなど。

でも、してほしくない言動や、直してほしいこともあります。その時も、きちんと伝えるようにしています。言い方としては、出来る限り事実を伝え、してほしい言動を伝えます。すぐ直せることであれば、直してくれた瞬間に「ありがとう。」と言う。すぐには出来ないことでも、気をつけようとする態度がわかったり、出来たりした時には声に出して伝えるようにしています。

とにかく、その瞬間瞬間を逃さないように意識していますが、それでも見逃しますし、間違えたり失敗したりもあります。そうしたら、気づいたときに言います。「ごめん、さっき言わなかったけど・・・」とか「ごめん、間違えました。」とか。



生徒達には自己肯定感を高めながら英語を楽に学んでいってほしいと思う。また、こんな素敵な生徒達は、生涯出会う人達に、ポジティブなことを分け与えてくれるだろうと信じています。英語が出会いをさらに広げ、そのポジティブ連鎖がどんどん世の中に広がることが願いです。そう、こんな小さな英語教室から、本気で世界平和を願っているんです。デカいこと言ってますが、かなり他力本願でもあります。生徒のみんな!がんばってくれ!



さて、うちの生徒達はほとんどが小学生(卒業生も中高生)なので・・・彼らに出会うのを待てない大人はどうするか。ならば、自分で出来ることを書きたいと思います。まずは人の受け売りから。勝間和代さんの動画を観ていたら、掃除は自己肯定感を簡単に上げられることの一つと言っていました。掃除をすると、きれいな状態になるのが目で見てもわかりやすく、気分も上がるし、それをできた自分を褒められるし、という内容でした。他にも、本を出版していたりメルマガを書いていたりする、有名な小学校の教員は、他人に何かをしてあげることで自己肯定感は上がると書いていました。見返りを求めることなく、人に何かをしてあげると、やはり自分がいい人間になれていくのを感じるからでしょうね。


そして、無名でズボラな私が推奨する方法は、もっと簡単、「感謝する」「感動する」です。自分の気持ちを意識的に「感謝」「感動」に動かす、または動かせる準備をしておくことです。気持ちのギアを入れ替えるだけです。道具不要、時間不要、動作も不要、寝ている時以外、いつでも出来ます。最近助かったこと、嬉しかったこと、ホッとしたこと、わくわくしたことなど思い出してみましょう。そして、そういった出来事や人、モノに感謝感動すればいいだけです。慣れてくると(?)、そこいらじゅうに「感謝」「感動」は転がってます。家族や友人のちょっとした言動にも、今日バッタリあった他人にだって。いや人じゃなくても、うちの目の前の、何の変哲もない道路にだって「感謝」できます。自分に染み込ませるつもりで、「あ~ありがたいな」とつぶやいてみてもいいです。こまめに庭の雑草抜きをしているお隣のおじいさんを見て、「〇〇さん、すごいな!」と独り言を言ってみましょう。


なぜ「感謝」と「感動」が自己肯定感を上げるのか、うまく説明できないのですが、まず「感謝」「感動」すると、いやな気持ちにはならないんです。気持ちや精神を安定させられると、物事を冷静に見られるし、自分のこともそのままを肯定的に捉えられるのかもしれません。また、感謝感動するということは、相手は自分とは違う人という考えを助けてくれるのだと思います。別の人なんだから違って当たり前。あの人はこんなことが出来てすごいな、自分も頑張ってみよう。あの人はここが苦手だけど、頑張っててすごいな、応援したいな。これ正に、自己肯定感の高い人の考え方そのものです。



自己肯定感の高さは、元々の苦手や弱い部分が少ないと手に入れやすく思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。以前、プロジェリアという難病を患い、11歳か12歳で亡くなった女の子のドキュメンタリーを観たことがあります。身体の老化が急激な病気で、10歳前後で亡くなる、原因不明の病気です。11歳にして老婆の見た目とたくさんの健康被害を抱えていました。そしてその女の子が言うのです。”Well, life is not bad enough to complain.” やられました。彼女の自己肯定感の高さは、多くの人に感動とよい影響を与えてくれました。


どちらかと言えば、人と自分は違うと理解することが、成熟度と自己肯定感の高さと強い関連があると思います。7歳ぐらいまでは、自分が見ている世界がすべてで、他人も同じものが見えていると思っている。そして成長とともに、違うと理解していく。でも、精神面の成長(自己肯定感)が足りないと、ここの切り離しがきちんとなされないので、劣等感や嫉妬心が生まれてくるのだと思います。人が持っているものを自分が持っていないのは嫌だったり、自分が持っているものを人が持っていないとバカにしたり。自己肯定感と、劣等感・嫉妬心はまさに反比例するものです。


そして、人間関係のいざこざのほとんどが劣等感と嫉妬心が原因だと思っています。戦争から口げんかまで。最近よく聞くマウントを取るだ取られるだも、自己肯定感が低く、劣等感と嫉妬心に苛まれている大人が作り出した言葉ですねI suppose. 前回のコラムに出てきた、虫を触れない虫博士の子は成長とともに変わるだろうけど、頭でっかちのうんちく垂れ、批評家気取りの大人が鼻につくのは、プライドばかりが高いから。いや、もっと言ってしまえば、プライドを高く保とうと必死だけど、劣等感が隠せないから。劣等感を意識的または無意識に無視するので、恐怖心や羞恥心が増大する、だから人を貶めて自分を高く見せかけたい。はぁ~面倒。でもそんな人達でも、本当に得意なことや強みはあるはずだし、幸せになってほしい。応援します。さあ、大人も自己肯定感を高めていこう。平和な世界を作っていこう。私ももっと頑張ります!



いきなり話を英語に戻しましょう。英語について考えるにも、劣等感や嫉妬心は不要です。というより、邪魔です。まずは、自分のここを認めてしまいましょう。こんなに英語を教えてもらったので、英語の事はたくさん知っています。そこには感謝!でも、英語の練習してきていませんので下手です。で、そこからですが、本当に英語しゃべれるようになりたいですか。出来なくても困ってないし、自分がしたいことが出来ているなら、有限の時間をそこに使わなくてもいいのではないですか。街で英語で話しかけられたら、翻訳アプリがあるじゃないか!相手が使っている場合も多いです。そもそも、駅や道の標識は英語が併記してあるから、話しかけられること自体減ってるし。翻訳アプリよ、標識よ、ありがとう!と感謝で終了です。



あ、しまった。見込み顧客が減ってしまうので、一応言っておきますが、私が就職していた時代と比べて、今のほうが明らかに英語が出来る人の需要は高いです。が、今の学校教育のみで、英語が話せるようになることも難しいです。さらに一歩踏み出す必要があります。そんな時、自己肯定感が高いと、チャレンジすることに意欲的だったり、失敗を恐れない、失敗しても大きく落ち込まない、落ち込んだ後の回復が早い、など、勉強を進めていくのに役立つ力が盛りだくさんにあるのです。


さあ、英語学習を考えている人は、クエスト3で自己肯定感を上げながら、現在の自分を冷静に見つつ受け入れましょう。そして、やはり英語学習がしたいと思えば、クエスト1で継続する工夫をしつつ、クエスト2でとにかく練習あるのみ!そしてクエスト3に戻って、頑張っている自分を認めつつ、英語力がついた自分を誇りに思いましょう。そして、あなたのメンタルを包む、ビーズクッションを大きく、大きくしていってください。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。またよろしければ、次回もお立ち寄りください。


ENGSpace 英語講師 Titi
2023. 1. 24

この記事を書いたプロ

有村貴子

小学生の英語力とともに自己肯定感も育む英語指導者

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