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萩澤式勇

体の繋がりを考えた改善策で、全身の不調にアプローチする鍼灸師

萩澤式勇(はぎさわのりお)

リバーサイド治療室

コラム

疲労やストレス以外にも原因が?つらい肩こりの原因と対策

2019年7月12日

テーマ:肩こりに効く鍼灸治療

1日の終わりにホッと一息ついたとき、無意識に肩の辺りに手を当てて軽く揉んだりすることはないでしょうか。

仕事、家事、勉強、ゲームなどに集中しているとつい肩から背中にかけて緊張させてしまいます。肩こりの原因はさまざまですが、多くはこのような状態を繰り返すことで起こります。

肩こりがひどくなると、体が重苦しくて疲労感が取れない、頭痛がするなどの症状が起こります。肩こりになりやすい体質や骨格などもありますが、原因のほとんどは生活習慣にあります。肩こりの原因と、改善のために何をすればいいのかを改めて考えてみましょう。

肩こりとはどのような症状をいうのか

「肩こり」といいますが、肩こりに悩む人のほとんどは、首から肩甲骨の下辺りまでのどこか、もしくは全体でこりや痛みを感じています。これは、頭や腕を支える僧帽筋という大きな筋肉やその周辺の筋肉が硬くなっているためです。

筋肉が硬くなると、血行が悪くなって、体の組織に酸素や栄養分が届きにくくなったり、老廃物を運び出しにくくなったりして、疲労物質をため込んでしまいます。このたまった疲労物質がこりや痛みのもとなのです。

最初は筋肉のこわばり感や重だるさだったものが、次第にズシンとくる重苦しさになり、首から背中にかけて鉄板か何かが入っているような硬さが常にあるような状態になります。そのまま放置すると痛みを感じるようになり、さらには頭や腕にまで痛みが広がっていきます。

肩こりの主な原因と最近の傾向

肩こりの原因(=筋肉の緊張を引き起こす原因)には、姿勢や筋肉バランスの不具合、自律神経の乱れ、精神的なストレスなどが挙げられます。

姿勢や筋肉のバランスは、猫背、ショルダーバッグの使用、同じ姿勢を長時間続けるなどの生活習慣が影響しています。

最近、「スマホ首」というワードが聞かれるようになりましたが、長時間スマートフォンを見続けて首が疲れて肩こりになる人が増えています。
動画を見たりゲームをしたりするときは、スマートフォンを両手で持つためどうしても頭が下がって首に負担がかかるのです。また、液晶画面を長時間見ることで眼精疲労が起こる、不眠や寝不足になるなど、複合的に肩こりの原因となっています。

自律神経の乱れや精神的ストレスは、体質や気質が関係する部分が大きいので、人によってさまざまです。
寒くなると筋肉がこわばってしまう、対人関係に不安があって常に緊張状態になってしまうなど自分でコントロールするのが難しい場合もあります。

肩こりの原因の多くは生活習慣によるものですが、そのほかの原因が複雑に関係している場合もあり、一概に姿勢を正して体を動かせば治るとも言い切れません。

肩こりに別の症状が加わると深刻な病気の可能性も

肩こりの症状のほかに、手足が自由に動かない、手足が痺れる、ひどい頭痛がする、嘔吐してしまう、ろれつが回らない、立っていられないほどのめまいがする、などの症状が出たら肩こり以外の病気の可能性があります。

手足が自由に動かない場合は、肩関節周囲炎、いわゆる四十肩や五十肩かもしれません。肩の痛みに加えて、腕が上げづらい、回せないなどの症状があります。

手足に痺れがある場合は、変形性頸椎症の可能性があります。首の骨と骨をつなぐ椎間板の弾力性が失われることで発症します。椎間板に接している椎骨が変形して、脊椎神経を刺激し、痺れが起こります。

手足の症状以外の、ひどい頭痛や嘔吐、ろれつが回らない、激しいめまいなどは、血圧の異常、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった命に関わる深刻な病気の可能性が大きいので、ただちに医療機関を受診してください。

このほか、肺がんなど呼吸器系の病気、胆石症、肝炎、膵臓疾患、腎臓病なども肩こりの原因になる場合があります。

ひどい肩こりとそれに伴う何らかの異常を感じたら、ほかの病気かもしれないと思って医療機関を受診しましょう。

肩こりの再発を繰り返す人は生活習慣の見直しを

病気が原因の肩こりでなくても、ひどい肩こりの場合は医療機関や鍼灸治療院に相談したほうがいいでしょう。

筋肉の緊張をほぐしたり、血流をよくしたりするのは鍼灸治療の得意とするところです。最初は集中的に治療して、症状が和らいでからは定期的にメンテナンスに通うことで、肩こりの改善を目指せます。

ところが、肩こりを治してもすぐにまた再発する人が多くみられます。前述のように、肩こりの原因の多くが生活習慣によるものなので、いくら治療しても生活習慣が改善されなければ肩こりも改善しません。

医師や鍼灸施術者からアドバイスをもらって姿勢を直したり、パソコンやスマートフォンの使用時間を制限したりするなど、今までの習慣を変えましょう。また、体を動かすことも必要です。

肩こりが悪化したら治療してもらえばいいとか、慢性の肩こりだから治らないなどと思い込んで、治療院に通うことを習慣にするのはよくありません。

時間はかかりますが、治療しながら生活習慣を変えることで肩こりから解放される日がきっときます。自主的に肩こりのない体づくりをしていくことが大切なのです。

この記事を書いたプロ

萩澤式勇

体の繋がりを考えた改善策で、全身の不調にアプローチする鍼灸師

萩澤式勇(リバーサイド治療室)

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