マイベストプロ東京
  1. 障害者雇用「障害者を戦力として活かす」から「障害者と付加価値を生む組織」へ
風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

障害者雇用「障害者を戦力として活かす」から「障害者と付加価値を生む組織」へ

2019年4月10日

テーマ:組織変革

自治体が主催の障がい者雇用促進セミナーに参加してきました。
自社が特例子会社であり、グループ企業への障がい者雇用を支援している企業さんからの発表でした。

障害者雇用は売り手市場

企業の障がい者雇用を取り巻く環境は、次のようなことが起こっていると報告がありました。
・法定雇用率が2018年4月から2.2%に、2020年までに2.3%になる
・中央省庁などの障がい者雇用水増し問題が起こった
・就労継続支援A型事業所閉鎖による障がい者大量解雇が起こった
・深刻な人手不足で、外国人の雇用拡大

すなわち、障がい者雇用市場は売り手市場で、特に首都圏は取り合いになっている。
急激な雇用拡大のため、ノウハウ不足による混乱が起こる可能性がある。

障がい者雇用に関して企業での不安や疑問には
・障がい者ができる仕事があるのだろうか
・障がい者への接し方がわからない
・合理的配慮はどこまで配慮したらいいのか
・障がい者を受け入れる環境も人事制度もない

思い出すのが知り合いの大手IT企業の事業部長の発言。
合理的配慮といって、そのために人員がとられるようじゃ困る。効率は落ちるし、他のスタッフにしわ寄せがいく。
同じような発言を知り合いの人事部長もしてました。
つまり現場では「やらされ感」満載なわけです。

「障害者を戦力として活かす」

発表者によれば、この手の発言は思い込みや先入観によるものが多いので、まずは事実を知る・やってみることが大事ということ。障がい者が戦力となって、事業成長している事例を見ましょうという提案で、これは大賛成です。

その視点として

・障害のある社員が戦力となる業務の開拓ができてるかどうか(業務の開拓・変革)
・障がい者が働きやすい環境・風土が作られているかどうか(環境・ツール・風土)
・社員がやる気が出る制度・体制があるかどうか(制度・体制)

を上げていました。

私たち(Cuvel Social Business Accelerator)は、さらにこれに「ビジョンの共有」と「リーダーシップ」の視点を加えることを提案します。

・事業を通してどのようなありたい姿を描くのか。
・そのためにどのような成果を達成するかの道筋を描くのか
・事業を継続させるために、どのような資源を使い、どのような価値を生むのか
・どのような資源持ち、その資源をどのように活用していくのか

「障害者と付加価値を生む組織」を作る

さらに言えば

仕事の面白さはお客様に喜んでもらうこと、そして喜んだお客様からリピートしていただくことだと思います。この面白さ(付加価値)を、障害者と一緒に働く現場で、みんなで同じ方向を向いていく組織というのが、現在の「障害者雇用」の先にある姿なのではないかと思います。

単に数合わせにならない組織、面白さ(付加価値)を求める組織がきっと現れてくるはずです。

理想だと言われるかもしれませんんが、理想を現実にするために小さな一歩を重ねたいなと思います。

=========================
成果志向のソーシャルビジネスをエンパワメント

有限会社キュベル
=============
Mission
何らかの「障害」があっても
張り合いをもって働ける社会を目指す
ソーシャルビジネスを支援します。
==========================

この記事を書いたプロ

風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(有限会社キュベル)

Share
関連するコラム