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風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

ソーシャルビジネスと障害者就労継続支援事業

2019年2月4日

テーマ:組織変革

ソーシャルビジネスは堅調に推移しているらしいが


日本政策金融公庫によれば、国民生活事業の平成 30 年度上半期のソーシャル ビジネス(高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、環境保護、地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決に取り組む事業)関連融資実績は、5,884 件(前年同期比 108.7%)、407 億円(同 105.1%)と 堅調に推移しているそうです。

その中の障害福祉事業の融資実績を見ると、平成29年度上半期89件だったものが、平成30年度上半期では138件と、件数ベースで155%と伸長しています。

ソーシャルビジネスとしての活発に動いている、と見たいところですが・・。

障害者就労継続支援A型やB型の現状に照らし合わせると、違和感があるなあと。
もしかしたらグループホームなど建物系の融資かもしれない。
A型の経営が厳しいと言われているので、その運転資金か?
B型もこの報酬改定で赤字の事業所が増えたというし・・

就労継続支援の案件がどれだけ含まれているかは分かりませんが、就労事業の改善や拡大のためというのは、少なそうな気がするなあと感じます。

就労継続支援をソーシャルビジネスととらえると可能性が見える


ところで障害福祉事業>障害者就労継続支援事業がソーシャルビジネスと分類されているのですが、ここはかなり意義深いと感じます。というのも仕事の現場では、福祉をビジネスととらえている人は少ないと感じるからです。

たしかに福祉など社会的に取り組む事業は、ビジネス=金儲けで、自分たちとは違う世界ととらえがちで、正しいことを行っている、行っていることは正しいという主張になりがちです。

しかし事業を回していくために資金を調達しているわけで、そこには税金が入っていることを考えると、成果を示すことは必要で、それは利益という数字ではなく、その事業によって社会の課題解決にどのような良い変化をもたらしたかということだろうと思います。

障害者就労継続支援事業(A型、B型)も、資金を調達し事業を回して障害者のやりがいのある仕事作りをしているソーシャルビジネスだととらえると、その事業でどんな成果を生むのかが問われることになり、新たな可能性が見えてくるのではないかと思います。

逆に言えば、障害者就労継続支援(A型、B型)で起業しようと思っている、新規開設を考えている、既存事業のための融資を考えているというのであれば、障害者就労でどのような課題を自分たちは解決しようと思っているのか、その事業での成果は何かを、しっかり考えてみるというのが必要なのだと感じます。


合わせて、数字だけではない成果、自分たちが社会にどのような良い変化をもたらすのかというロジックダイアグラム(道筋の図式化)やその道筋を辿っていくためのビジネスモデルを作成することで、自分自身への自信、内部・外部コミュニケーションへの自信につながります。

障害者就労継続事業を成果を重視したソーシャルビジネスととらえ、新しい可能性を探っていきませんか?

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