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風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

SDGs、日本の取り組み、工賃向上と就労支援事業所

2019年1月30日

テーマ:工賃向上

SDGsという言葉を知っていますか?


私もまだまだ勉強中なのですが、日本語では「持続可能な開発目標」と訳され、2015年に国連で採択された国際社会の共通目標です。ちなみに「持続可能な開発」というのは(なんとなくわかるけど説明が難しそうな言葉です)、「将来世代の要求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」を意味するとのこと。

このSDGsは17のゴール、169のターゲット及び指標で構成されていて、「ゴール」は地球規模レベルでの目標を意味し、「ターゲット」は各国の状況に応じて各国政府が定めるものということです。日本も2016年5月にSDGs推進本部が設置され、2018年6月には政府の取り組みを具体化した「拡大版SDGsアクションプラン」が決定されました。
                  (参考:「SDGsの基礎」事業構想大学院大学出版部)


日本の取り組みと工賃向上など


「拡大版SDGsアクションプラン」には、「Society5.0の推進」「SDGsを原動力とした地方創生」「SDGsの担い手としての次世代や女性のエンパワーメント」の3つの柱があり、8つの優先的課題に対する政府の具体的な施策が示されています。

優先的課題の一つ「あらゆる人々の活躍の推進」に、私たちが取り組んでいる社会課題の「障がい者就労継続支援事業所の利用者の工賃向上」や「女性の活躍推進」や「ダイバーシティー」などが上げられています。

つまり私たちが日々取り組んでいる「工賃向上」や「女性の創業サポート」や「ダイバーシティ、リーダーシップ」の取り組みは、日本が、誰一人取り残さない社会を目指す少子高齢化やグローバル化の中で実現できる「豊かで活力ある未来像」を世界に先駆けて示していくことに参加しているということになります。ひいては世界の課題解決にも貢献しているということになります。

そう考えると、気持ちが引き締まるなあと感じるのは、私だけでしょうか?


工賃向上を鳥の目で俯瞰する


優先課題の一つの項目に上げられている「障がい者就労継続支援事業所の利用者の工賃向上」は、この10年で進んでいるとは言い難い状況です。事業所に来ている障害者の利用目的は「稼ぎたい・工賃が欲しい」が大きな部分を占めているというのは事業所側でも認識しているものの、その希望に応えきれていません。

理由は様々あり、高齢化や重度化でやれる仕事が限られている、工賃に対する理解度が職員間で異なる、利用者のモチベーション・職員のモチベーションが上がらない、職員の定着率が悪い、職員間の技術・経験の引継ぎがない・・・などなど、枚挙にいとまがありません。

しかし改善の余地がないかというと、そうではなく、まだまだやれることは沢山あります。
しかし日々の中では目の前の問題に奔走し、近視眼的に、ときに否定的な気持ちになってしまうことも十分理解できます。

なので

今の仕事に行き詰まりを感じたなら、世界の持続開発目標SDGsから世界の流れを感じ、その中での日本の取り組みを理解し、そしてその中での自分の仕事「障がい者就労支援事業=障がい者のやりがいのある仕事や工賃向上のための収益事業を作ること」を位置付けてみると、想像力や思考の幅がぐっと広がって、今までとは違った景色が見えるのではないでしょうか?

今年度も後半に差し掛かってくる中、一息ついて、鳥の目で俯瞰してみるのもいいかもしれません。

SDGsについて(国連広報センター)
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

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