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  1. SDGsつくる責任・つかう責任、持続可能な調達と障がい者施設への発注、施設のやるべきこと
風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

SDGsつくる責任・つかう責任、持続可能な調達と障がい者施設への発注、施設のやるべきこと

2018年7月15日

テーマ:工賃向上

エシカルサミット「エシカル2018」~エシカル・サステナブルな消費と生産の先進的取り組み~に参加してきました。
エシカル(倫理的な)でサステナブル(持続可能な)な消費と生産とは、2015年に国連で掲げられた持続可能な開発目標(SDGs)の「G12つくる責任・つかう責任」に関連するもので、その消費行動や生産活動は環境にとってどうなのか、人や地域にとってどうなのかを問うものです。


持続可能な調達とサプライチェーンマネジメント


つかう責任の消費は「購入」ということになり、購入は社会解決の大きな力になるということが、今回のサミットの1つの力点だったように思います。社会課題には労働者の健康・安全、児童労働、違法材の利用、障がい者の社会進出などがあります。環境面と社会面に配慮した購入行動によって、生産活動が影響を受け、持続可能な調達につながっていくという構造です。

この持続可能な調達のためには、この商品はどこで誰がどんな環境でどのように作ったのか、どのような経路で来たのかというサプライチェーン・マネジメントの考え方が必要だということです。理想的なのは、環境に配慮した製品を購入する場合、製造事業者に環境・社会面の取り組みの確認をし、事業者は商社に同様の確認をし、商社は原材料・部品業者に同様の確認をし。確認のバトンがすべてわたるということ。しかし現実的な課題としては、サプライヤーの環境や人権、労働などの取り組みをどう確認すればいいのか、製品のサプライチェーンはどこまでさかのぼるのかといった課題があるようです。

「確認のバドン」を考えると、サプライチェーンの長さはやはり短い方が良く、「地産地消」が持続可能な調達に力を発揮するのかなと思いました。(つくるものによっても違うのでしょうが)


持続可能な調達と障がい者施設への発注


社会面に配慮した購入・調達ということで、障がい者施設に仕事を発注したという事業者さんからこんなお話を聞きました。働いている障がい者の方の工賃に役立てばという気持ちで近くの障がい者施設に問い合わせをし、見積を出してもらったところとても低い金額だった。この金額で本当にいいのかと聞いたら、「訓練だから」「補助金が入っているから」との返事だった。仕事として発注することに対する返答としては疑問だったし、補助金云々はその制度が分からないので理解しようがない。この発注が、働く障がい者の工賃に役立つのかを聞きたかったのに・・・。

これを上記のサプライチェーンで考えると、発注者は持続可能な調達を希望して、障がい者施設に障がい者がその作業をしその内容に準じて支払いを受けるのかを確認をした。しかし施設からの確認に関する回答が十分でなかったため、たった一つのチェーンだけれどつながらなかった。

振り返ってみると上記のような事例は、今までにいくつも耳にしています。障がい者施設と取引をしたいという民間事業者さんは確かにいらっしゃるのですが、どこの障がい者施設に発注したらいいか分からない。仕事の質はもちろんだが、この発注がちゃんと障がい者の役に立つ仕事にしてくれるところはどこかというと、探しようがない・・・

これらの事例から明らかなのは、障がい者施設が仕事を受ける際に、この購入やこの発注がどういった問題解決になるのか明確に示すことではないでしょうか。そしてこられのことは、ご自分たちが伝えていると思っているほど、相手には伝わっていないのかもしれません。もっと量を多く投入し、、それを継続する必要があると思います。

優先発注や共同受注などいろいろな施策が打たれていますが、停滞気味の感があるのは、もしかしたらこんなことも1つの要因かも。あたりまえのようなことですが、何のための課題解決につながるのかがを明確にし続けていくことで、、持続可能な調達でのサプライチェーンがきちんと結ばれていくくのではないかと思います。

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