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風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

就労継続支援A型事業所が成果を上げるために大事なことは何だろうか~A型研修より

就労継続支援A型

2018年4月16日

昨年度、沖縄県では就労継続支援A型事業者に向けて、適正な運営に向けた指定基準見直し等にかかる制度改正対応学習会を開催されました。学習会の目的は、自立した事業運営を目指した経営改善を支援するとともに、事業所間の連携強化を図るというものです。

その中で、弊社は「事業づくりの3つの軸足」と「就労事業改善計画の作り方」の2つの研修をさせていただきました。
離島を含め全事業者を対象とした研修で、両研修とも経営(運営)担当者が約100名の出席ととなりました。
「事業作りの3つの軸足「」は「①果たすべき役割は何か」「②売上・経費・利益を押さえる」「③お客様に喜んでもらえる仕組み作り/チーム作り」の3講座、「事業計画の作り方を学ぼう」は「①事業計画の目的と作り方のポイント」の講座に加えてグループワークを行いました。それぞれの講座への参加者の声は以下の通りです。

研修参加者の声/アンケートより

「事業作りの3つの軸足」
①「果たすべき役割は何か」
大変役に立つ/役に立つ 96%
・事業所に持ち帰り職員で勉強会を持ちたい。
・利用者の目線で考えていくことを原点にして、組み立てることの必要性を実感した。
・事業を安定的に継続させ、利用者とスタッフが働き続けていけるよう、意識をもっていくことが大切である。
・「障害を理解した生産性のある仕事場」であり、そのためにはプロフェッショナル性を高めていくことが重要。
・自分自身、そのことについてモヤモヤしていた部分があったので、皆さんの意見を聞けて勉強になります。





②「売上・経費・利益をおさえる」
大変役に立つ/役に立つ 95%
・事業の運営をみていく上で数字を押さえるということも、とても大切であることがわかった。更にそれをプラスにする視点ももてた。
・売上そのものを上げる取り組みに幅を持って考えようと思いました。
・経営の難しさもあるが改善に向けて頑張りたい。
・数字を読み取ること。その数字の理由を考え、次に生かすようにしたい。

③「お客様に喜んで買ってもらえる仕組み作り/チーム作り」
大変役に立つ/役に立つ 92%
・利用者へのモチベーション、職員へのモチベーションとスキルアップが必要である。その上で生産活動、営業、事務業務管理、事業計画の4つを連携させていく。
・利用者の強みをどう生かすか。地域と共存していくのも大切と考える。
・商品づくりや接客に「福祉という甘え」が出ていないか、見つめ直そうと思います。
・チーム作りをしているところなので、すごく助かりました。
・何となくの利用者支援ではなく、生産・福祉両面からの目標や目的を達成できる支援をしていきたい。

「就労事業改善計画の作り方を学ぼう」
①「事業計画の目的と作り方のポイント」
大変役に立つ/役に立つ 93%
・いろいろなアドバイスを聞くことができた。自分では考えつかない意見が出たので、良かった。
・声を出して発表することでヤル気と自信がつく。
・同じA型ですが異業種交流会のようでした。いろいろな話を聞けて良かったです。

同じ課題意識を持つ事業所同士が集まること

他の事業所はどう考えているのだろう、自分の事業所と同じ考えのところはあるのだろうか、異なる考え方だが自分の事業所に当てはめて考えるとどのような意味が生まれてくるのだろうか。などなど、事業所同士が話し合うことで、事業に対する考え方や姿勢をより深く考えることができます。このような集合研修もメリットの1つといえます。意見交換を重ねることで、同じ課題意識を持つ事業所同士が集まり、さらにその課題を解決するために、自分のところではどうしているのか、より良い解決の方法があるのだろうかといった議論-切磋琢磨に発展します。今回の一連の研修でもその動きがみられました。十数か所の事業所が事業計画を作り、発表と講評をし合い、より良いA型事業に向けて互いを刺激し合いながら、踏み出しました。

大事なのは「やり方」ではなく「姿勢・考え方」そして「仲間」

事業者の7割が事業活動で利用者の賃金を払えていないという就労継続A型事業。賃金を払えるように事業を改善する、そのための支援をするというと、まず出てくるのは、「何を作ったらいいのか」「どう売ったらいいのか」「どうやって営業するのか」「どうやって利益を確保するのか」といった「やり方」です。もちろん「やり方」は確かに大事ですが、その事業所の強みや行っている事業や対象市場の特性によって、同じやり方は通用しないということが多々あります。

「やり方」を論じる前に、なぜ私たちはA型事業をするのか、A型事業という枠組みを通して何を成し遂げたいのかという「姿勢・考え方」を事業所内でしっかり持つこと重要ではないでしょうか。A型事業は事業が立ち上がる前にすでに10人程度の雇用が発生しているという点で、かなり(相当に)チャレンジングな事業です。
果敢に挑戦して得たい成果は何なのか―その思いを同じくする事業所は他にもあるはずです。同じ思いをもつ仲間が増えることで、「成果」が生まれてくるのだと思います。

難しい状況にあると言われているA型事業所ですが、各地でこのような連携が進んでいくことを大いに期待しています。

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ソーシャルファームの経営支援
有限会社キュベル
http://www.cuvel.co.jp
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Mission
何らかの「障害」があっても
張り合いをもって働ける社会を目指す
ソーシャルファームを支援します。

Value
「強い組織を作る」「動くチームを作る」「成果を重視した事業を作る」を通して
障がいのある人の働く場をエンパワメントします。
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成果志向のソーシャルビジネスをエンパワメント

有限会社キュベル
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何らかの「障害」があっても
張り合いをもって働ける社会を目指す
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