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  1. 生活介護事業所が行う「小さくても確実な成果が生まれ関わる人に喜びが増える就労事業」
風間英美子

障害者の「働きたい」を後押しする障害者就労事業コンサルタント

風間英美子(かざまえみこ)

有限会社キュベル

コラム

生活介護事業所が行う「小さくても確実な成果が生まれ関わる人に喜びが増える就労事業」

2018年4月11日

テーマ:工賃向上

平成29年度に1年間をかけて、工賃アップのために新規事業を考えようというプロジェクトを行いました。参加したのは就労継続支援A型(工賃ではないですが、就労事業の改善として参加)、就労継続支援B型、そして生活介護の事業所でした。なぜ生活介護かというと、この事業所は事業所のありたい姿として、「基本的な生活に対する支援を行うと共に、生活介護で示されるサービスメニューにとらわれない、達成・到達が感じられる日中活動を提供します。日中活動では作業を中心とした作業とし、作業・販売を通して社会参加に繋げられるように取り組んでいきます」としているからです。
この生活介護の事業所が企画した新規事業(すでに立ち上げて行っている事業ですが)、が地域の資源を活用した、とても気持ちの良い事業なので紹介したいと思います。

事業の概要

事業は「薪・木材チップの販売」。担い手が不足している林業では伐採が必要な木が放置されていて、それらの対応を森林組合やボランティアなどが行っている。伐採された木材を無償提供してもらい、事業所内で薪や木材チップに加工して販売。薪はアウトドア施設や個人の薪ストーブ使用者n販売、木材チップはブルーベリー農家や一般家庭に販売。原料提供をしてくれる森林ボランティアとともにこれらの販売先にプロモーション。アウトドア施設への直接取引のほか、アウトドア商品販売店や園芸店を通して販売。薪の太さは用途に合わせて割ることができる。木材チップは肥料用に最適な状態に加工する。

なぜこの事業なのか

処理に困る間伐材の無償提供が受けられるというところがスタートだが、一番大きいのは、この事業所の利用者さんの特性。「運搬や作業など、繰り返しの動きが得意」。この得意な動きを生かすことができるから。

事業の効果

・木材を無料で提供してもらえるため、薪販売、木材チップの売り上げをそのまま工賃に反映できる。工賃アップにつながる。
・工賃アップにより、利用者の達成感やモチベーションにつながる。
・利用者のスキルアップにより、仕事への自信が生まれる。
    →そのために工程分解し、スキルアップできるような作業支援の工夫を行う。
・森林ボランティアは原材料の提供先としてだけでなく、一緒にプロモーションを行ったり、一緒に薪や木材チップを加工したりする働く仲間として関わってもらうことができ、利用者が一緒に働く喜びを体験できる。

いかかでしょうか?
生活介護事業所なので生産規模にも限界があり、ものすごく大きな収入になるというわけではないですが、売れた分だけ確実に工賃に反映でき、利用者の達成感や自信につながり、何といっても施設外の人たちと一緒に働くという体験ができるという事業効果は、とても気持ちの良いものだと思いませんか?

小さくても確実に成果となり喜びが増える事業がもっともっと増えていけば、確実に何かが変わるだろうと思わせてくれる事業計画でした。

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ソーシャルファームの経営支援
有限会社キュベル
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Mission
何らかの「障害」があっても
張り合いをもって働ける社会を目指す
ソーシャルファームを支援します。

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「強い組織を作る」「動くチームを作る」「成果を重視した事業を作る」を通して
障がいのある人の働く場をエンパワメントします。
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成果志向のソーシャルビジネスをエンパワメント

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この記事を書いたプロ

風間英美子

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