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工藤正彦

マニュアルの仕組みづくりコンサルタント

工藤正彦(くどうまさひこ)

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コラム

心が喜ぶように


それなりの年齢になると、体力の衰えをリアルに感じることが多くなる。
マニュアルの作成指導などで朝から夜まで集中して仕事をしていると、もうヘロヘロ。
指導中は緊張しているのでそんな素振りは見せないが、「お疲れさまでした」と挨拶をして
一歩会社の外に出ると、とたんにガクッとくる。
そんな時「体力がなくなったなぁ」としみじみ感じるのだ。これではいかんと、自分にカツを入れる。
この繰り返しが、ここ数年多くなったような気がしている。
「マニュアルづくりは、体力・気力の勝負」と常日頃言っているので、まだまだ負けるわけにはいかない。

あるデータによれば、この日本には100歳以上の人が実に7万人もいるという。
昨年お亡くなりになった聖路加大学病院の日野原先生(享年105歳)もそうだ。
そして、生涯現役で働いていた。
100歳を過ぎて、なお現役。
もしマニュアル屋さんが100歳まで生きていたとしたら、どんな現役生活を送っているのだろうか。

「マニュアルは、作成・活用・改訂のサイクルを回し続けることが重要」
「マニュアルは、たたき台」
なんてことを、今と変わらず熱く語っているのだろうか。
それとも、
「マニュアル? 何それ……」
と自分がやってきたことをまったく覚えていない、ただのもうろくジジイになってしまっているのか。
願わくば、「マニュアル」を熱く語っていたいのだが……。

先日、後期高齢者(75歳以上)の人たちと一緒に仕事をする機会があった。
朝から夜までのまさに一日仕事。終わった時には、本当にくたくたになった。
しかし、くだんの大先輩たちは、意外やケロッとしている。

「大丈夫ですか? お疲れではありませんか?」と声をかけたら、曰く、

「心が喜んでいると、なぜか疲れを感じないんですよ」

「心が喜ぶ」。うーん、凄い。ただただ、凄い。感動して、しばし絶句。

マニュアル屋さんは、「マニュアルづくり」という好きな仕事をしている。
やりがいも感じている。まさに、ライフワークである。なのに、疲れる。ヘロヘロになる。
これは、「心」が喜んでいないということなのか。そうなのか。うーん、これは困った。

「心が喜ぶ」境地。そんな高みに果たしていけるのだろうか。
もしももしも行けたら、その時には100歳でも、「マニュアルづくりは、人づくり」と熱く語っていられるだろう。

新しい目標ができた。

「心が喜ぶマニュアルづくり」

そのためには、もっともっと精進しなければならない。
くたくた、ヘロヘロなんぞと言ってはいられない。ただひたすら頑張るのみ。
「心が喜ぶ」境地を味わってみたいと、心の底から思っている。


■作成・活用事例 ~ 株式会社クオーレ ホームページ
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工藤正彦 著作

『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) 2015年

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