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工藤正彦

マニュアルの仕組みづくりコンサルタント

工藤正彦(くどうまさひこ)

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コラム

もっともっと自分の仕事に活かしてもらえる本を書きたい

マニュアル屋さんの本『『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) を、
指定図書にしてくれている会社が10社ほどある。
そのうちの1社は、「階層別研修」の課題図書として拙著を指定している。
研修の「課題図書」とは、読後のレポートの提出が必須になる。
この会社でいえば、「課題図書を読んで、これからどのように行動するか」をレポートしなければならない。

先日、当の会社からレポートが20数名分送られてきた。
この会社では、優秀なレポートを作成した3名を選出し、研修当日に発表してもらうことになっている。
マニュアル屋さんも選考委員の一人として、選考基準をもとに審査をしなければならない。
そんなわけで、まさにじっくりと読ませてもらった。

単なる読書感想文ではなく、本を読んで感じたこと、気づいたことを、自分の仕事に
どう結び付け活かしていくか。選考のポイントはそこにある。
だから、活かし方が具体的な行動レベルでまとまっていなければ、評価は低くなる。

だらだらと感想だけを述べているのは論外だが、
「筆者は○○ということを書いている」など、ただ本の内容をまとめていたり、
「○○という言葉に非常に感銘を受けた。これからの仕事に活かしていきたい」で終わっているのも、
この課題の趣旨からすれば問題である。

自分で言うのも何だが、「自分の仕事にどう活かすか」という視点で考えると、
この本はなかなか難しいのかもしれない。
しかし、中には自分の成長や職場の業務改善に結び付けて、具体的な行動のステップに
組み込んで展開しているレポートもあった。
当然、こうしたレポートの評価は高くなる。
20数人の中から3人に絞り込むのは、なかなか大変な作業である。
他の選考委員の評価と合わせて、何とか3人を選び出した。ヤレヤレ、である。

いつもながら感心するのは、一握りではあるが、その読み込みの深さである。
しっかり自分のものにして自分の主張を明確に展開している、行動に結び付けている。
こういうレポートに出会うと、本当にうれしくなる。拙著も少しは役に立っているのだと安心する。
執筆当時の苦労も吹っ飛んでしまう。

「課題図書」は言うまでもなく、強制的である。自発的に本屋で購入したわけではない。
いつかこういう人たちに本屋さんで自ら買ってもらえるような、そんな本を書きたいと思う。
そのためには、もっともっと「マニュアル」を探求しなければ。
マニュアルが進化するように、マニュアル屋さんも進化しなければいけないとあらためて思った。

うかうか寝ている場合ではない。もうろく爺さんなんぞになってはいられない。
レポートを読みながら、決意をあらたにした次第である。


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工藤正彦 著作

『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) 2015年

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