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工藤正彦

マニュアルの仕組みづくりコンサルタント

工藤正彦(くどうまさひこ)

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コラム

「厳格なマニュアル」なんてものは・・・

マニュアルとは?

2018年3月27日


ある新聞記事に、「厳格なマニュアル」という表題で始まる記事が載っていた。
はて? “厳格な”とはどういうことか。それじゃ、“寛大な”マニュアルというのはあるのか。

「こちら、割と厳しめのマニュアルです。きついようでしたら、こちらはそれなりに優しめにまとめてある
マニュアルです。さらに甘いのもありますが……」

んなことあるわけがない。マニュアルには、厳格も寛大も、ない。
この記事を書いた記者は、「マニュアル」のことがまるでわかっていない。プンプン……。

「マニュアル」という文字が目に入ると、どうも過剰に反応してしまう。
前回も「具体的なマニュアル」という言葉に、ねちっこく絡んでしまった。
大人げない、と反省しきりである。

「マニュアル」は、細部にこだわった非常に具体的なものであり、
そこに記載されていることは“厳格に”守られなければならない、そう思っている。
これはマニュアル屋さんにとっては、マニュアルのイロハ、“当たり前”のことだ。
だから、「マニュアル」の上に“厳格”や“具体的な”といった冠が付くとどうも気になる。
イライラ、ムズムズする。ぶつくさ言ってしまう。

「マニュアル」の捉え方・解釈は、実のところ様々である。
自分なりの捉え方で、「厳格なマニュアル」と呼んでも何ら差し支えない、のだ。
「これが、マニュアルだ」という統一見解は、現在のところ存在していない。
つまり、マニュアル屋さんの捉え方も、その他大勢の一つでしかない。
「一つの視点でもって、他者を批判するのはもってのほかである」と言われたら、
返す言葉がないのも正直なところである。

マニュアル屋さんは、
「マニュアルで成果を上げる」ためには「こういう捉え方をするべきである」
ということを主張している。
これは、これまでの多くの経験を通して学んだことだ。
だから、マニュアル屋さんがお手伝いをさせていただいている会社では、「捉え方」の共有を
最優先の重要事項として厳しくお願いしている。
そうしないと、「作成・活用・改訂」のサイクルが十分に機能せず、成果が上がらない。
「1000円しかない」「まだ、1000円もある」の例えではないが、「捉え方」は本当に重要である。
それによって、方向や方針がまるで変ってしまう。「捉え方」あな恐ろしや、である。

「別にどうでもいいじゃない」という声もかかりそうだが、マニュアル屋さんは少々、
否、かなりこだわっているのだ。
だから、何とか「成果を上げるマニュアル」の「捉え方」を普及したいと、日夜励んでいる次第である。
その割にはなかなか「成果」が上がらない。いろんなマニュアルの「捉え方」が跋扈(ばっこ)している現実。
クソっ! 努力が足りない。ギアを入れ替えて、頑張らなければ。先は長そうで、短い……。

あぁー、毎日ホントにシンド!


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工藤正彦 著作

『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) 2015年

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