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工藤正彦

マニュアルの仕組みづくりコンサルタント

工藤正彦(くどうまさひこ)

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コラム

ホントにシンド!?

「あぁー、毎日ホントにシンド!」
この独り言に頻繁に出てくる言葉だが、ある企業の担当者がなぜかこの言葉を気に入っている。
調べてみたところ、このフレーズは「あー、シンド!」として初お目見えして以来、
「あー、毎日シンド!」そして、「あー、毎日ホントにシンド!」と表現をやや変えて、現在に至っている。
いつのまにか、“シンドさ”が心なしか大きくなっているが、これは意識して変えたわけではない。
何となくこうなったのである。
いや、ひょっとしてマニュアル屋さんの意識の深いところでは、
“シンドさ”が増しているのかもしれないが……。

この言葉は、「独り言」の結びに何か洒落たことを言いたいという軽い気持ちで書いたものだ。
だから、正直あまり深い意味はない。ところが、人によって受け取り方が違うから面白い。

ウチの婆さんには、
「そんなにシンドかったら、会社やめなさい!」
と本気で怒られた。
「いえ、そんなつもりでは……はい……」などと、慌てて弁解した記憶がある。
また、ある人には、
「本当にお忙しいんですね。お身体、大丈夫ですか?」
と、こちらも真顔で心配された。

何ともちょっとした物議をかもしている(!?)言葉である。
しかし、毎回のように使うと「ホントに大丈夫なのか」と疑いを持たれてしまうのも事実。
その時々の気持ちで、半分以上冗談、ちょっと本音、といったところが正直な話ではある。
まぁーほとんどは自虐的な笑いを込めて書いているつもりだ。

言葉を適切に使うというのは、本当に難しい。
今の思いや考えなどを的確に表現しているのか、いつも不安である。
その割には、本を何冊か上梓させてもらっている。偉そうに広く世の中に向かって主張している。
おこがましい限りである。ただ、あえて弁明すれば、伝えたいという“思い”が先にあり、
その表現手段としての言葉は次になるのだ。
もちろん、その思いやら考えを適切に伝えるために、適切な言葉を用いなければならないのは
当然である。だから、悩む。
スラスラと書ける人が本当に羨ましい。

「私の言語の限界は、私の世界の限界である」(ウィトゲンシュタイン)

ホントに“シンドイ”お言葉である。だから、「私の世界」を拡げようと努力してきたつもりだが、
まだ、まだ、まだ、である。もっともっと精進しなければと思う。
本当にそう思いながら、また新作を書き始めている。懲りないマニュアル屋さん。

あぁー、毎日ホントにシンド!くもないが、それなりにシンドさを感じている。何のこっちゃ……。
春の気配がマニュアル屋さんをちょっと可笑しくする。


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工藤正彦 著作

『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) 2015年

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