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工藤正彦

マニュアルの仕組みづくりコンサルタント

工藤正彦(くどうまさひこ)

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コラム

時代に合わせ、未来を見据えて

マニュアルとは?

2017年5月10日 / 2017年9月8日更新


ある高名な学者がのたまったそうだが、
戦後の日本をダメにしたものの一つに、「マニュアル」があるという。

「日本をダメにした……」とは大ごとだが、もしそうだとしたら、戦後70年近くになってもいまだに
「マニュアル、あぁマニュアル」などと叫んでいるマニュアル屋さんは、さしずめA級戦犯ものである。
寝転んで「マニュアル恋唄」なんぞを、お気楽に唄っている場合ではないのだ。
戦後における「マニュアル」の果たしてきた役割やその功罪について、ここで検証するつもりはないが、
その影響力は非常に大きかったらしい。
そのせいか、現在にも続くマニュアルへの批判的な見方は、その反動?なのかもしれない。

何でもそうだと思うが、一つの時代に必要とされるものが出てくる。
そして、その後の時代の流れの中で、淘汰されていく。

進化論のダーウィンいわく、
「生き残ったのは、強いものではなく、変化に対応できたもの」
という説を踏まえれば、「マニュアル」は立派に生き残ってきていると言える。
つまり、「マニュアル」は、“変化に対応”してきたのだ。
確かに、従来の機械的作業マニュアルから、人間味?あふれるマニュアル、仕組みを伴うマニュアル
へと大きく変化してきている。
これからもさらに、成長変化していくことだろう。
だから、評価とか批評というのは、本来非常に難しいとも言える。
変化の激しい現代においては、なおさら未来志向の視点が問われているように思う。

最近、その「変化」に驚かされることがあった。
年代により「マニュアル」の捉え方が大きく違うのだ。
具体的には、50代以上と20代とではまるで違っている。
極端な言い方をすれば、「マニュアル排他主義VS依存主義」的な違いなのだ。
これはある意味当たり前のことかもしれない。まさに、年代による価値観の違い、ギャップである。
これは他のことでもそうだと思う。
「今の若い人の考え方がわからない」
「今どきの新人は、異星人だと思え」
などとも通じることだ。確かに、違うのだ。
だから、その違いを認めて、上手につき合うしかない。

一番成果があがる捉え方・作り方・活用の仕方を模索する

「マニュアル」についても同様である。
「必要だ」という点では少なくとも一致している気はするが、その範囲、内容、深さ、さらには、
「必要」という温度差にかなりの開きがある。

この認識を踏まえて、では成果をあげるためにはどうするか、という議論が必要になると思う。
50代以上の「認識」をただ押し付けても、何ら成果は出ない。
重要なことは、時代に合わせて、認識の違いを踏まえて、一番成果があがる捉え方・作り方・活用の
仕方を模索しなければならないということだ。
なぜなら、「マニュアル」は、時代の荒波に耐えて生き残ってきたのだから。
もっと評価をされても、良いはずである。

「マニュアル」がもっとより良く“変化対応”できるように、ますますマニュアル屋さんも頑張らねば。
オチオチ、唄など唄っている場合ではないのだ。
こりゃ、長生きせんといかんなあー。


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工藤正彦 著作

『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版) 2015年

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