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コラム
キャリアコンサルティング、カウンセリングの聴くって
2023年4月28日
第17回
前回からの続き
自分では、その若者と会話する中で再度の勉強が必要で、その方法などはどう考えるかなど、誘導型になっているのではないか感じていましたが、本人が新しい言語などの習得は必要だと同調してくれていたので、大丈夫と判断して「習得は早ければ早い方が良いよね。」などと会話を続けてしまいました。
翌日の午前中に、この若者の母親という方からの電話を頂き 「お叱りというのかクレーム」 を頂戴し今後はカウンセリングを行わないという事になりました。
クレームの内容は、せっかく電子専門学校を卒業して無事にプログラマーとして入社できたにも関わらず2年足らずで会社の業績悪化に伴い退職となった。
本人は大変落ち込んでおり、家族としては心身の休養の為に1年ほどは自宅でのんびりさせてから、今後を考えさせてあげたいと考えているのに、できるだけ早く新たな技能・知識の取得の為に勉強をさせるなどとはもっての外である。
親として「暫くは自宅で休ませたいと考えている事に対しての反対意見を自分の息子に聴かせるわけにはいかない」という内容でした。
本人が若いという事、新しいIT技能の習得が今後のキャリアに必要である事は理解していると思ったのですが、これは私の熱意による説得に対して、基本的に反対が出来ない体質の若者で異論を語らなかっただけであることを、把握出来ていなかったことが原因です。
従って、母親の「しばらくは自宅で休養すべきだ」という意見にも反対できず、カウンセリングを止めなさいと言いつけにも断れなかった、ということだと思います。
私の相談者を思う事が正しく熱意は愛艇に対する好意と感じてくれて、論理的説明は相手を納得させられるという様な普通の日本人的な衝動にかられ、仕事を失って今後の進路を考えることが出来ない若者を相談者に迎えて、ついカウンセリングの根幹を忘れ自制心を失った私の失敗でした。
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