マイベストプロ東京
  1. 障害者(障がい者)の転職に最適な時期とは?障害者 就職・転職
中塚翔大

障がい者専門のキャリアコンサルタント

中塚翔大(なかつかしょうた) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアート

コラム

障害者(障がい者)の転職に最適な時期とは?障害者 就職・転職

2020年2月24日 公開 / 2020年7月13日更新

テーマ:障害者 就職・転職

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 障害者雇用発達障害 支援

セミナー

障害者雇用の転職時期について

障害者雇用で転職したいという希望をお持ちのみなさんは、転職にも有利な時期があるのをご存じでしょうか? 頃合いを特に考えることなく漠然と次の仕事を思い描いているなら、ぜひ有利な時期を知ってから備えてください。

上手に転職活動を行うために、ぜひ心得ていただきたいタイミングについてご紹介します。


転職に有利な時期とは?求人が多い月とその理由について

「今の職場を離れて、気になっている会社やお店で働いてみたい」など、転職を考えつつも希望の職場が障害者採用をしているかどうか、気がかりなことはありませんか?その都度、個人で調べるとすれば、手間のかかる作業になるとも言えます。

公的職業紹介所・ハローワークは登録されている求人件数も多く、障害者専門窓口の置かれた施設もあり、専門的知識を持つ担当者が障害者の就職に力を貸してくれます。

厚生労働省では毎年、このハローワークを通じた障害者の就職件数を公開しています。障害者の就職件数はここ10年ほど右肩上がりとなっていて、産業別では「医療・福祉」の増加が目立ちます。次いで「製造業」「卸小売業」「サービス業」などの順となっています。

では転職に適した求人の多いタイミングは、1年のうちいつ頃なのか、効果的に転職活動を進めるなら、どの時期を選べばよいのか考えてみましょう。

東京都のハローワークが公開した月ごとのデータから、障害者採用の増える時期について検証してみました。障害者の転職の場合も、一般的な転職のケースと有利な時期に関してはほとんど変わりがありません。

それゆえ、一般的に求人募集が多い3〜4月、9〜10月は、障害者にとっても転職の好機と言えます。

背景には年度末の3月、上半期の終わる9月といった区切りの時期に、退職する人が増えることもあるでしょう。また4月は新年度のスタートの時期なので、新規プロジェクトの立ち上げや各部門の事業拡大などにより、増員を考える傾向にあるようです。

求人数が増えると募集する職種も増えるなど、転職する側の選択肢は豊富になると思われます。

それ以外の時期で求人が多いといわれているのが、ボーナス時期のあとのタイミングです。6月や12月に支給されるボーナスをもらって退職するという人も数多くいますから、ターゲットにしていい時期と言えるでしょう。

こうしたメリットをうまく活用するには、求人が増加すると思われるその手前あたりから転職活動を始めておくことです。

欠員補充を早めに進めたい企業が、早期から求人募集をかけることもあるので、流れに有利に乗れるように準備しておきましょう。

春や秋の転職を狙うのに3月や9月の半ばになってから慌てても、すでに人員補充が完結し募集終了というケースも想定されるので、乗り遅れないよう注意をしましょう。


障害者雇用ならではの転職に適した時期

障害者の雇用ならではの特徴として、法定雇用率の変化が挙げられます。法定雇用率とは、全従業員に対する障害者数の割合です。

民間企業の法定雇用率は2018年4月より、これまでの2.0%から2.2%に引き上げられました。値としては小さな増加のように見えますが、従業員数が数千人にも及ぶような大手企業では、かなりの人数の障害者雇用が見込まれます。

さらに2021年4月以降は0.1%の引き上げが見込まれています。
法定雇用率の改正に合わせ、新たに障害者雇用を増やす目的で求人募集をかける企業もあるので、その手前から障害者の転職市場は活性化すると考えてよいでしょう。

また企業には、毎年6月1日時点の障害者雇用状況をハローワークに報告する義務があり、法定雇用率を満たしているかどうか、その時点で判断されることとなります。「ロクイチ報告」と呼ばれるものです。

一定基準をクリアできていない企業は「指導対象」となり、2年以内に法定雇用率達成を実現させるための「障害者雇入れ計画」の作成と提出を求められます。
そのため、法定雇用率を達成できていない企業の中には、その前の段階で新規求人募集を行うところがあります。このことからも4〜5月の障害者求人数は、増加する要素がそろっていると言えるでしょう。


転職活動を進める上で大切なこと

一般的な転職と同様、障害者にとっても転職を進めるにあたって適した時期というのはあると言えます。ただし求人数が増加する時期が、必ずしも転職できる時期とは限らないことを頭に入れておきましょう。

年度替わりや退職者が多い時期には、職を求める人も多く集まるということです。求人が多ければライバルも増えます。入念に準備を整え転職活動に臨むことが、何より大切だと言えるでしょう。

ハローワークでは、地域ごとに行われる障害者向けの就職面接会を行っています。東京都では、約260の企業が参加する大規模な障害者就職面接会を年2回、東京体育館などで開催しています。

参加すれば1度に複数の面接を効率的に受けることができます。企業の担当者から直接話が聞ける貴重な機会でもあります。仕事内容や社風をチェックすることにもつながります。

各企業のブースを見て回ることで、今まで考えていなかったような業界や業種の仕事に興味がわいたり、視野を広げるきっかけが見つかったりするかもしれません。

ちなみに東京都の年2回の開催月は2月と6月である場合が多く、転職に有利なタイミングとも重なっています。

セミナー

株式会社キャリアート 代表取締役 中塚 翔大
https://www.careerart.net/

■名古屋MID-FM『パラちゃんねる』放送中!!
Youtube(動画配信)はこちら
Podcast(音声配信)はこちら

この記事を書いたプロ

中塚翔大

障がい者専門のキャリアコンサルタント

中塚翔大(株式会社キャリアート)

Share

関連するコラム

中塚翔大プロのコンテンツ