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中塚翔大

障がい者専門のキャリアコンサルタント

中塚翔大(なかつかしょうた) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアート

コラム

障害者(障がい者)が就職・転職で有利になる資格

2020年1月16日 公開 / 2020年2月24日更新

テーマ:障害者 就職・転職

コラムカテゴリ:ビジネス

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[就職・転職を有利にするには]
障害があってもなくても、業務に必要な資格を持っていることで就職・転職が有利になります。専門的な資格を持っていれば専門性の高い職場への就職も考えられますが、会社の業務に広く有用な資格も持っていて損はありません。

障害者が就職・転職する際にどんな資格が有利なのか、また、どんな人材が望まれているのかをご紹介します。


[障害者の就職・転職時にあると有利な資格]
「働いたことがない」「離職してから何年もたってしまった」「前職とは違う職種に挑戦したい」という障害者のために、国や自治体で、就職・転職に有利な資格が取れる機関が全国あります。

職業能力開発促進法に基づいて、国が設置し各県が管理運営している「障害者職業能力開発校」「地域障害者職業センター「国立職業リハビリセンター」などがあります。

提供しているカリキュラムは、障害の種類や程度にもよりますが、医療リハビリテーションと連携をはかりながら、職業訓練を行っているところもあります。希望職種によってさまざまな資格が得られますが、一般的な資格としては下記が挙げられます。

【一般事務系】
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)試験
サーティファイWord/Excel/PowerPoint/Access
日商簿記検定
全経簿記能力検定
全経計算実務能力検定
日商販売士検定
サーティファイ ビジネス能力認定

【デザイン・印刷系】
サーティファイWebクリエイター
2級技能検定(広告美術仕上げ制作)
DTP技能検定

【情報システム系】
初級システムアドミニストレーター
サーティファイ シスアド技能者能力認定試験/ネットワークアドミニストレータ能力認定
日商PC

事務職を希望している人は、事務経験のある・なしにかかわらず持っておくといい資格はMOSです。マイクロソフトオフィス製品の操作スキルを証明する国際規格なので、どこの企業に行っても通用する信頼性の高い資格です。

MOSには「スペシャリストレベル」と「エキスパートレベル」があり、「スペシャリストレベル」が一般的です。特に、エクセルとワードは職場でよく使われるソフトなのでおすすめです。

障害者雇用の需要がある職種に、経理・財務・会計があります。そこにアピールするために有効なのが日商簿記検定です。初級・3級・2級・1級とあり、3級があれば実務に使えるとみなされます。2級を取ればさらに就職・転職に有利になります。

MOSの検定も日商の検定も、障害者受験のための特別対応があるので、障害の種類や程度にもよりますが、職業訓練機関で学ばなくても独学で取得することも可能です。


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[障害者の就職・転職先が希望する人材とは]
資格を持っていると書類選考の際に有利になりますし、面接のときも、資格を取った動機などを伝えることで希望する職種に対するアピールができます。あとは、仕事に対する熱意をくんでもらえるメリットもあります。

しかしながら、障害者雇用に資格が必要かといえば、必ずしもそうではありません。障害者の就職・転職の場合、どんな職種に有効な能力があるのかを最初から問われることはあまりありません。

一般枠の採用では、企業のニーズに合った人材が求められるのに対して、障害者枠ではこれまでの経歴に関わらず、「オープンポジション」での募集が多くなっています。「オープンポジション」とは、採用する人の職種を決めずに選考の過程で配属先を決める方法です。

企業には法定雇用率達成の目的があるので、職種にかかわらず障害者の雇用をする必要があります。障害者にとっても、未経験の職種でもポテンシャル(可能性)をみて採用してもらえるので、「オープンポジション」での採用はお互いにメリットがあるといえます。

また、いかに高度な資格を持っていても、突然休んだり、職場で孤立したりすると業務に支障が出てしまいます。企業側からすると、「休まずに毎日出社できる」「職場でコミュニケーションがうまくとれる」といったことができる人材を必要としています。


[障害者の就職・転職を成功させるには ]
障害特性によっては、企業側の理解が不可欠な場合があります。障害者枠では、企業側もそれなりに受け入れの姿勢をみせていますが、どうしても企業にとって雇いやすい人の採用が優先されます。

「仕事を続けていく体力や気力に自信がない」「職場の人間関係に不安がある」「どんな仕事が自分に合うのかわからない」といった場合は、企業への就職活動の前に、就労移行支援を受けてみましょう。

就労移行支援が受けられる事業所は、民間企業やNPO法人、社会福祉法人などが運営しおり、スキルアップや職場に適応するためのトレーニングが受けられ、自分に合った企業の紹介をしてくれるところもあります。

さらに、前職での専門知識が豊富、やりたい職種があって新たに資格も取ったなど、能力も意欲もあるのに障害特性によってなかなか採用されないという人は、自分の障害特性を受け入れてくれる企業を探してくれるエージェントに依頼する方法もあります。

このように、障害者の就職をサポートしてくれる機関を利用するなどして、仕事に就ける自信とスキルを身につけた上での資格は、自分の希望に合った就職・転職につながる有益な武器となります。

株式会社キャリアート 代表取締役 中塚 翔大
https://www.careerart.net/

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