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杉山幸恵

現代の和を提案する着付師&ウエディングプランナー

杉山幸恵(すぎやまさちえ) / 着付け師

株式会社 アントワープブライダル

コラム

成人式を終えて思う事

2018年1月16日 公開 / 2021年2月16日更新

テーマ:成人式

コラムカテゴリ:美容・健康

年始の仕事始まりがスタートし、毎年1月の第2月曜日が成人の日となります。今年もアントワープブライダルでは、たくさんの新成人のお支度を担当させていただきました。
成人式①
成人式②
成人式③
今年の成人式は着物レンタル業者「株式会社はれのひ」の衝撃的なニュースがありとても驚いております。私のところへは成人式前日の夜遅くに、取引先ホテルさんの担当の方から

「明日、何人か追加でお支度が可能ですか?」と言った内容のお電話がありました。

長くこの仕事をしていますがこのようなことは初めてで少しおかしいな??と感じながらもできる範囲でお受けする事にしました。しかし、何となく「業者さんが来ないらしい・・」という噂はあり「まさか?!」と思っていたら成人式当日、あのようなニュースが流れ、驚きと怒りと複雑な気持ちになった一日でした。

今回の事件を受けて、改めて考えさせられました。成人式に振袖を着ることがひとつのパフォーマンスになっており、人生1度しか着ない着物に高価なお金を使いたくないという方々も多く、リーズナブルで成人式に振袖を着ることができるビジネスに着眼したレンタル業者さんが、近年多くなったように思っておりました。業者間では、価格競争にもなっていて正直、着物の価値などは二の次で、かわいい色や柄、サービスのアイテム・リーズナブルな事が顧客の選択基準となっているように思います。業者側もユーザーに答えようと、なるべく原価を抑えて仕入れ、顧客は18歳ごろから取り込み、前撮りも含めたプランの打ち出しに力を注いでいました。

いつの頃からかこのスタイルが一般化され、少し寂しさも感じていた矢先の事件でした。

私が思う成人式は、お母様が着ていた振袖を着て、成人になった事でこれまでの感謝の気持ちを両親に伝え、今後の健康と発展を祝う儀式だと思っています。現代もこのような気持ちは忘れないでいてほしいと感じています。

そして私たち着付け師は、成人式当日が着付けのいやなイメージで終わるのではなく、着心地の良い着付け・苦しくない着付けにも心配り、着物を一生の御召し物のアイテムとして考えていただけるようにしたいものです。

アントワープブライダルには、お母様の着物をお嬢様へお着付けしてお写真を撮られるお客様が多いです。お母様の笑顔、また、お嬢様にも喜んで頂けくことができうれしく思っています。弊社は、「晴れの日の上質」をコンセプトとしてすべての事業に取り組んでいます。本当の「晴れの日」をお祝する大切な日ですから。


掲載外のコラムもたくさんブログに掲載中
▶︎▶︎アントワープドレッシングは、人生のアニバーサリーであ

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