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友田行洋

お客様の大切な資産を守り抜く独立系資産コンサルタント

友田行洋(ともだゆきひろ)

株式会社アンバー・アセット・マネジメント Amber Asset Management Corp.

コラム

大学基金の運用-(1)

2018年5月16日

将来のために基金を運用する大学


今回は現在、投資の世界で注目を集める大学基金の運用について話していきたいと思いますアメリカの大学の財団や基金のことを「エンダウメント」と言います。その中でも、ハーバード大学やイェール大学などの大型基金は3~4兆円規模の資産を運用しています。なぜ大学が自身の基金を運用するのかというと、ハーバード大学の場合、「ハーバード大学が将来の世代にも指導、勉学、そして研究における卓越性を、自信をもって維持するための資金を確保するのを助けること」(“A Letter from Steohen Blyth phd’92 President and CEO of Harvard Management Company September 2015”よりアンバーが翻訳)を基金の運用のゴールとしています。


出所: “September 2016 Annual Endowment Report”, “Endowment Update 2016”, 早稲田大学・“2016年度決算書 貸借対照表”, 慶應義塾大学・“2016年度決算書”よりアンバー作成
注:ハーバード大学・イェール大学の基金運用規模は1ドル105円で計算した。また、帝京大学・慶應義塾大学・早稲田大学の基金運用規模は、貸借対照表の第3号基本金を用いた。

返済義務のない資金と長期的な運用目標

下の書籍のように、ハーバード大学とイェール大学の基金の運用に関する本が多く出版されています。世界の資産運用業界では大学基金の運用手法が非常に高い注目を集めています。


出所: Mathew Tuttle著 ”How Harvard and Yale Beat the Market: What Individual Investors Can Learn From the Investment Strategies of the Most Successful University Endowments”

一見すると、多額の資金を運用する大学基金の運用と、個人投資家は真逆の立場にあると考えられますが、実は共通点があるのです。一つ目は、「返済義務のない資金で運用している」ということです。大学基金は寄付金で運用していますし、個人投資家は自己資金で運用を行っています。その為、自身の都合で運用期間を決めることが可能です。二つ目は、長期的な運用が目標である、ということです。
先に述べたハーバード大学の運用目標にあるように、大学基金の運用は、将来の大学運営をより充実させるためでした。

個人投資家の運用目標も、現在と将来の生活をより充実させるために運用されている方が多いのではないでしょうか。

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友田行洋

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