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天野仁

離婚・男女問題・金融関連に強い弁護士

天野仁(あまのひとし) / 弁護士

弁護士法人ステラ

コラム

離婚に際して、親権獲得を有利にするためになすべきこと

2018年5月5日

テーマ:親権

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 親権 離婚

親権とは、子どもを保護・養育し、子どもの財産を管理する親の権利・義務のことをいいます。
最近では、父親が子どもの親権を求めるケースも増加しています。どちらが親権者となるかは、未成年の子を持つ親の間で、もっとも 激しく争われる問題です。

離婚調停において子どもの親権を獲得するためなすべきこととはどのようなことか、以下のことを参考にしてください。

裁判所が親権者を決める時の判断基準

親権の問題は当事者同士の話し合いで決めるに越したことはありません。しかし、当事者間の協議で解決できなかった場合、裁判所はどういう基準で親権者を決めるのでしょうか?

離婚調停を進める裁判官や調停委員、調査官は、親権について「子どもの幸せ」や「子どもの福祉」の観点から考えます。

具体的には、父母の側の事情として、子育てに対する意欲や能力、子どもとの結びつきや愛情の度合い、育児の実績、生活状態、経済状態などが考慮されます。また、子の側の事情として、年齢、性別、兄弟姉妹関係、心身の発育状況、環境への適応状況、子の意思などを総合的に判断するとされています。

判断基準の傾向

〇子どもがまだ乳幼児で手のかかる時期は、母親が優先されることが一般的であるといえます。

〇夫婦が別居している場合は、環境を変えないほうが良いという判断で、一緒に暮らしているほうの親が優先される傾向にあります。ただし、監護開始時に、違法な手段による奪取などがあった場合、奪取した親は不利になる可能性があります。

〇兄弟姉妹は分離しないように配慮されることが多いです。
〇子どもの意思も尊重されるようになっています。

以上は裁判所が重視していると考えられる事柄です。

裁判所調査官の調査

離婚調停中に親権者としてどちらがふさわしいか調査官による調査が行われます。

学校や家庭を訪問して子どもの身なりや清潔さ、健康状態やけがの有無、成績や表情など細かな点をチェックします。

親としては、調査官の調査に協力する、調査官との約束の時間に遅れない、家庭訪問の際には掃除をして整理整頓を心がけるなど、社会人として常識ある態度で接することが大切です。

また、調査官との面談にあたって、有利な事実はしっかりと説明することが大切です。子どもの幸せのために自分がこれまで何をしてきたか、現在どのように考えているか。今後はどのように考えているか、などをきちんと説明できるように準備をしておきましょう。

さらに、相手のほうに子どもを不幸にするような行為があった場合、どのようなことがあったかも述べる必要があります。また、自分自身、過去に子どもを不幸にさせた行動、行為があれば、その原因と反省、今後の対策も説明しておくことも大事です。

以上のようなことを押さえた上で、親権にとらわれず、子どもの幸せのために最も良い解決を目指していくことも親としての努めになるかと思います。

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天野仁(弁護士法人ステラ)

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