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天野仁

離婚・男女問題・金融関連に強い弁護士

天野仁(あまのひとし) / 弁護士

弁護士法人ステラ

コラム

内縁破棄・内縁離婚された場合、慰謝料請求は可能?

2018年4月29日

テーマ:内縁

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 不倫 慰謝料

一般的に慰謝料は精神的苦痛を受けた場合に支払われます。離婚の場合は、たとえば不貞行為や暴力行為、過度の飲酒などによって婚姻関係を破綻させた側に請求します。

しかし、婚姻届を出していない内縁関係の場合はどうでしょう。
内縁関係は婚姻届を提出していないものの、男女が婚姻の意思のもと共同生活を営み、社会的に夫婦と認められるような生活を送っている男女関係のことを言います。

内縁関係が男女どちらかの不貞行為や暴力行為などによって破綻した場合、婚姻届を提出している夫婦と同じように、慰謝料を請求することはできるのかどうか見ていきましょう。

内縁関係は一方的に解消できる

まず、婚姻届を提出した夫婦の場合は、一方の意思だけで勝手に離婚はできません。協議離婚、あるいは調停離婚、審判離婚、裁判離婚といった一定の手続きを経なければなりません。

しかし、内縁関係はあくまでも事実上の関係なので、離婚自体は自由にできます。法的な婚姻関係ではないのですから、この点は理解しておく必要があります。

とはいうものの、夫婦同然の生活をしていれば、相手の不法行為が原因で関係が破綻した場合、納得いかないのは当然のことでしょう。精神的な苦痛だけでなく、生活の基盤を失うような事態となってしまいます。

そもそも内縁関係は、法律では「婚姻に準ずる関係」として保護されており、婚姻に関する民法の規定が適用されます。

具体的には、夫婦の貞操、同居、扶助、婚姻費用の分担義務などです。したがって、相手の浮気や暴力、過度の飲酒やギャンブル、それに伴う浪費などによって内縁関係が破綻した場合、婚姻関係にある夫婦と同様、慰謝料を請求することができます。また、一方的な解消が不当破棄に該当すれば、損害賠償を請求することも可能です。

内縁関係と認められるためには

内縁と恋人同士の同棲は線引きが難しいのですが、お互いに婚姻の意思を持って共同生活を営み、社会的に夫婦と認知されているかなどで判断されます。

ちなみに慰謝料の金額に基準はなく、話し合いで自由に取り決めることが可能です。
まずは相手に慰謝料の金額を示し、話し合いをすることから始めます。話し合いがうまくいかない場合は家庭裁判所に調停を申し立てることもできます。

また、内縁関係の期間にふたりでお金を貯めていた貯金通帳などがあれば、共有財産となりますので、内縁関係を解消するときに財産分与を求めることも可能です。

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