まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ東京
藤森哲也

生涯パートナーを目指す次代の不動産コンサルタント

藤森哲也(ふじもりてつや)

株式会社 アドキャスト

お電話での
お問い合わせ
03-5773-4111

コラム

不動産売買 トラブル相談例⑥【現状有姿の中古戸建て購入(前半)】

2014年5月3日

 先日、以下のようなご相談がありましたので、参考に紹介させていただきます。

 『中古住宅(築20年)を購入したのですが、買ってすぐに小屋裏に雨漏りの跡があったり、床下の基礎部分の一部がシロアリによってボロボロになっていることが分かりました。当然ながら、契約前に建物の内見はしたものの、売主が居住中だったため、時間を掛けて建物内を隅々まで見ることはできませんでした。
(中略)
 契約書でも「現状有姿にて引き渡す」と記載されているため、売主と仲介業者に文句を言って良いのかためらっています。このまま何もできないのでしょうか。』

契約内容によりますが、瑕疵の責任を負わせることができます。



 非常に良くあるケースだと思います。

 ご希望のエリアで予算内の物件が出てきたことから、気持ちが先行してしまい購入した物件に思いがけないトラブルが隠れていたとのことでした。

 まず、契約書中に記載されていたとされる
 「現状有姿にて引き渡す」=「引渡し後に何かあっても責任を負いません」
ではありません。

 不動産の売買契約でよく、「現状有姿にて引き渡す」との文言が見受けられます。
 これは、
 「売買対象の土地や建物は手を加えずに見たままの状態で引き渡しますので、承知の上で購入してください。」といった意味になります。

 今回のご相談のように、購入する前に現状を確認済であったにもかかわらず、引き渡してもらってから初めて問題点が見つかることもあります。(むしろ、そちらの方が多いです。)

 居住者がいたために、隅々まで見れなかったお気持ちは分かります。住宅トラブルというのは、得てして見ることができなかった場所に隠れているものです。
 ご相談者様もご認識はされていたと思いますが、まさか、自分が購入した家に雨漏りやシロアリの被害が・・・。
 これからこの家で新生活を迎えようとしていたのであれば、その胸中はいかばかりかとお察しいたします。

・・・話しが反れました。

 しかしながら、「現状有姿にて引き渡す」ということで契約してしまったからといって、売主に対して何も主張することができないわけではありません。

 民法では、売買の目的物に隠れたる瑕疵(=『欠陥』のこと)があったときは、売主に対して賠償請求をすることができる他、この瑕疵のために契約の目的を遂げることができない場合は、契約の解除ができるとされています。(民法570条、566条)

・・・(後半)につづく。

この記事を書いたプロ

藤森哲也

藤森哲也(ふじもりてつや)

藤森哲也プロのその他のコンテンツ

Share

藤森哲也プロのその他のコンテンツ