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五井淳子

介護業界の人財育成・人事労務に特化した社会保険労務士

五井淳子(ごいじゅんこ)

アクティ労務管理事務所

コラム

Q:何回も契約更新したパートさんだけど、簡単に辞めてもらえるよね?     【介護 福祉】

人事 労務

2016年7月6日

A:パートだからと言って、簡単に雇止めはできません。

先日は、

・パートさんであっても立派な労働者なのだから、
きちんとした雇用契約を結ばなければならない。

・有期雇用のパートさんでも、「正職員と仕事内容が同じ」
「人材活用の仕組みや運用が、雇用期間を通して正職員と同じ」
場合には、パートであることを理由に正職員と差別的待遇を
してはいけない。

とお伝えしました。

簡単に「雇止め」はできない


雇用契約には「期間の定めのない契約」と、
「期間の定めのある契約」があります。

「期間の定めのない契約」とは、すなわち正職員としての雇用契約のことです。

そして、「期間の定めのない契約」は、○○年○月○日~○○年○月○日までなど
一定の期間を定めている雇用契約です。

この「期間の定めのある雇用契約」は、3年が上限と定められていますが、
(一定の専門的知識を要する仕事や、60歳以上の者とかわす雇用契約などについては5年)
パートさんの場合、一般的には半年~1年程度の雇用契約を
繰り返し更新して働いている場合が多いかと思いますので、
この「雇用契約の上限」に違反している事業所はそう多くないでしょう。

それよりもよくご相談があるのは、いわゆる「雇止め」の問題です。

「雇止め」とは、雇用期間が満了した時に、更新せずに辞めてもらうこと。

「契約期間が満了したんだから、更新しなくたって文句を言われる筋合いはない!」と
おっしゃる経営者の方もいらっしゃいますが、ことはそう簡単ではありません。

平成24年に改正された労働契約法では、雇止めについて
次のようなルールが整備されました。

********************************

●無期労働契約への転換
同一の使用者(事業主)との間での有期労働(雇用)契約が
通算して5年を超えて反復更新された場合、
職員の申し込みにより「無期」の労働契約に転換します。
(平成25年4月1日以後に開始する労働契約が対象)

●「雇止め法理」の法定化
最高裁判例で確立した「雇止め法理」が、そのまま法律の条文になりました。

・過去に何度も反復更新された有期労働契約で、その雇止めが
無期労働契約の解雇と社会通念上同じだと認められる

・職員の側において、有期労働契約の契約期間の満了時に
その有期労働契約が更新されると期待することについて
合理的な理由があると認められる

ものについては、雇止めはできないものとされました。

********************************

このように、国としてもパートさんをきちんとした労働者として保護していこうという
方針を打ち出しているのです。

パートさんにしっかりと働いてもらわなければ、立ち行かない現場も数多くありますから、
雇い入れる側も意識を改め、きちんとした対応を心がけましょう。





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