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五井淳子

介護業界の人財育成・人事労務に特化した社会保険労務士

五井淳子(ごいじゅんこ)

アクティ労務管理事務所

コラム

Q:会社帰り、寄り道した後ケガをした。これって通勤災害?   【介護 福祉】

人事 労務

2016年6月23日

A:その「寄り道」がどの程度のものかによって、
その後のケガが通勤災害になるかどうか決まります。

「逸脱」と「中断」


先日は、

労災の認定には
「業務起因性」と「業務遂行性」

通勤災害の認定には
「通勤による、または就業関連性があること」
「住居と就業場所の往復であること」

などが必要であるとお伝えしました。

Q:仕事中にケガをしたら、全部労災になる?

労働者災害補償法第7条では、通勤災害について次のように定めています。

「労働者が、移動の経路を逸脱し、または移動を中断した場合においては
当該逸脱または中断の間およびその後の移動は、通勤としない。」

「ただし、当該逸脱又は中断が、日常生活上必要な行為であつて
厚生労働省令で定めるものをやむを得ない事由により行うための
最小限度のものである場合は、当該逸脱又は中断の間を除き、この限りでない。 」

「逸脱」とは、
通勤の途中で就業または通勤と関係のない目的で「合理的な経路」を外れることを言い、

「中断」とは、
通勤の経路上において、通勤とは関係ない行為をすること」です。

すなわち

「普段使っている通勤経路から外れたり、途中でどこかに寄ったりした場合、
その後にケガをしたとしても「通勤」ではないから通勤災害にはならないよ。」

「でも『やむを得ない事由』に該当するようなちょっとした逸脱や中断なら、
その後も通勤が続いているとみなすよ。」

ということです。

「些細で日常生活に必要な行為を、最小限の時間で行う」


この「『やむを得ない事由』に該当するようなちょっとした逸脱や中断」を、
厚生労働省では次のようなものとして例示しています。

1.日用品の購入その他これに準ずる行為

2.一定の要件を満たした学校等で行われる職業訓練や教育訓練であつて
職業能力の開発向上に資するものを受ける行為

3.選挙権の行使その他これに準ずる行為

4.病院又は診療所において診察又は治療を受けることその他これに準ずる行為

5.要介護状態にある配偶者、子、父母、配偶者の父母並びに同居し、
かつ、扶養している孫、祖父母及び兄弟姉妹の介護
(継続的に又は反復して行われるものに限る。)

こうした

「些細な行為をする」
「日常生活上必要な行為をするため、やむを得ず最上限の時間行う」ために

普段通っている通勤経路を外れたり、通勤経路の途中にあるお店などに入って
ちょっとだけ用事をすませるのであれば、その後家に着くまでにケガをしたとしても
通勤災害として給付が受けられます。

ただし、その行為が長時間に及ぶなど結果として「些細」ではなくなった場合などには、
「逸脱」「中断」とみなされない場合もありますので、これらについてもやはり
個別の精査が必要になってきます。





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