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五井淳子

介護業界の人財育成・人事労務に特化した社会保険労務士

五井淳子(ごいじゅんこ)

アクティ労務管理事務所

コラム

Q:通勤途中の怪我って、労災になるの?

2014年9月16日

テーマ:人事 労務

A:条件を満たしていれば、「通勤災害」として労働保険から給付が受けられますが、
それが「通勤」に当たるかどうかは、細かく決められています。

「通勤」と認められるための要件とは?


出勤や帰宅の途中、いわゆる「通勤」の途上で怪我をして通勤災害と認められれば、
労働保険から治療費等の給付を受けることができます。

通勤災害として認められる場合には、労災保険法上の「通勤」として、
次の要件を満たす必要があります。

1.通勤によること
⇒出勤するために駅の階段を上り下りしたり、車を運転したり、といった
「通勤」と相当因果関係があることを言います。

2.就業関連性があること
⇒その移動行為が、仕事に就くため又は仕事を終えたことにより行われるものであること。
たまたま私用で家と仕事場を往復するような場合には、通勤災害の対象にはなりません。

3.家と就業場所等、一定の定められた場所の間での移動であること。
⇒普段住んでいる場所と仕事場や、その他厚生労働省令で決められた場所の間での
移動であることが必要です。

4.合理的な経路および方法であること
⇒「合理的」とは、一般的通るであろうと考えられる通勤経路の事。
無用な回り道をしている場合などは対象外。

5.業務の性質を有するものではないこと
⇒突発事故などで、休暇中の人が緊急に呼び出され出勤するときなどは
「業務の性質を有する」ということで通勤とは認められていません。

ささいな「逸脱・中断」は適用に影響なし


例えば、仕事が終わって帰宅の途中、習い事に行くため
普段の通勤とは関係のない経路を通ったり、
「ちょっと一杯」などとお酒を飲みに行ったりした場合には、
その後の移動は原則として「通勤」とはみなされません。

ただし、帰りにちょっと夕ご飯のお買いもの、などという「日常生活上必要な行為を、
やむを得ない事由により行うための最小限度の逸脱や中断」については、
たとえその後怪我をしても通勤災害の適用に影響はありません。

怪我をした場所によっては通勤災害にならないことも


「通勤災害は通勤途中の怪我が対象」というお話をしてきましたが、
実は怪我をした場所がどこかで、通勤災害にならないこともあるのです。

ポイントは、怪我をしたのが「不特定多数が通行する所かどうか」ということ。

アパートやマンションのようないわゆる「集合住宅」の場合、
玄関を出たらそこは他の方も通りますから、そこでの怪我は「通勤災害」になります。

一方、一戸建てにお住まいの方が自宅の庭で転んでも
自宅敷地内ということで通勤災害とは認められません。

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