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宮本博樹

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宮本博樹(みやもとひろき) / 職人

フジスレート株式会社

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コラム

各地の気温差と展示会と屋根に必要な性能

2020年2月13日 公開 / 2020年2月18日更新

テーマ:コラム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 屋根修理

皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?


変わった天気ですね。
ニュースで知りましたが、先日北海道でマイナス36℃を記録したそうです。今週の気温の予想は所によっては20度を超えるところもあるそうです。場所は違うので比べるのはどうかとは思いますが、同じ日本でギャップが56℃って、すごいですね。

ギャップと言えば今朝の出勤時、ワタシの家の周りは霧が出ていました。


ちなみに去年の12月はこんな感じ↓


季節や天気によっては同じ時間帯でも全然景色が違ってきますね。


さて、少し前(1月)の事になりますが、私共はパートナー瓦店様のご依頼で九州地方のとある展示会に参加させていただきました。



いつものようにサンプル屋根材やプレゼン資料を並べ、ご来場いただいたお客様にご案内させていただきました。

私共の商品の案内をしつつ、お客様のお話やご要望なんかも聞いていると、2016年に熊本県で起こった地震のせいか、ご当地の方は屋根材の「軽さ」という点を気にされている方が多かったような気がします。

確かに当時、少し古めの日本家屋的なおうちが倒壊しているところがニュースで連日出ていましたね。 

私共の製品は「エアルーフ」と銘打っているだけあって、さすがにこういった話題には強みがあるのですが、同業他社の陶器瓦のメーカーさんや、昔ながらの「瓦」を主力にしている施工店さんなんかは針小棒大なマスメディアの取り上げ方に憤慨していたのを思い出します。

マスメディアに取り上げられている画像や映像などはインパクトが強いものを特に選んで載せているわけですが、皆さんの、「せっかくのマイホームが少しでも災害などから耐えられる確率を上げるために屋根は軽い方がいい」という考えは当然のことだと思います。



所で、いつも思うのですが、皆さんの屋根に関するイメージってどのようなものでしょうか?
っていうと、イメージが湧かないっていう方が結構多いと思います。

こういった展示会などでご来場される方はご夫婦の方も多く、その中でも奥様方(女性の方)はどちらかと言うと私共が手ぐすね引いて待ち構えているエクステリアコーナーにはあまりご興味が無く、それよりも私共からは縁遠い(?)、「キッチン」や「お風呂」など、生活するうえで毎日使う家の内側の設備が気になるようです。

そんな中でワタシは奥さんと一緒にいるご主人(男性陣)にいつも「何十年か経った後、リフォームなんかする時には結局はお父ちゃんの責任になっちゃうんですよ!素敵な水回りも良いですが自然の雨風をしっかり防ぐことも大事ですよ!!」と、ささやいています。

もちろんどちらのご家庭もマイホームの予算には上限がありますので、限られたその予算の中から本当に大事だ、これは外せない、と思うものを各ご家庭で選択する。という事になるんだと思います。

では、皆さんのマイホームに取り付ける屋根材において、具体的に求められる性能ってどのようなものがあるでしょうか?

①雨漏りをしない、させないこと。
②台風時に飛ばされたりしないこと。
これに関しては、昨年の台風ような話題でもないと、一般の方はあまり関心が出ないように思います。「雨漏りなんてしなくて当然」とお考えの方も多いのではないでしょうか?

生活風雨ともよばれる普通の雨風に対しては、雨漏りなどはさせないのは当たり前ですが、問題は台風などの気象災害の時です。瑕疵担保保証、工事店様や工務店様と一緒に出す3者保証なども一般的に保証期間は10年ですし、そもそも「台風などの自然災害は免責」にしているメーカーさんがほとんどだと思います。

そんな中で、10年目以降も雨漏りをさせにくくするためには屋根材の中でも耐風雨性能の高いものを選ぶことが重要になってきます。


エアルーフ参考動画
耐漏水性能https://youtu.be/rfZ5vMglylQ
耐風性能https://youtu.be/eRK_JT2osuc
耐衝撃性能https://youtu.be/ML93vQ3ncYw


③軽い事。地震の時に心配が少ない事。
「屋根は軽い方がいい」という価値観は今は皆さんが思っている事ですが、これは少し条件もあり、建物の柱など、構造の部分がものすごくしっかりしていれば多少屋根は重くても大丈夫という事になります。これは言い換えれば、「構造部分にしっかりお金をかけているのか?」という事になり、要は「何事もお金次第」という身も蓋もない結論になります。

現在の建築物は昔に比べ法律も厳密になり、基本的にテレビで出ているようなことにはなりにくいとは思いますが、もしもの時の事を考えると、やはり屋根材の重さは念のため軽い方が良いという結論になります。

※「耐震等級」という評価もありますが、あくまで「阪神淡路クラスの地震に1回だけ倒壊しない」という事のようです。

エアルーフ参考動画
軽さについてhttps://youtu.be/EzPiLXnR7Vc


④見た目。きれいな状態が出来るだけ長続きする事。
見た目、美観に関しては、屋根の防災能力とはあまり関係ありませんが、なるべくきれいな状態が続くのはうれしい事です。

エアルーフ参考動画
対候性についてhttps://www.youtube.com/watch?v=imPE_JrcQQc


⑤メンテナンスに関して。

初期投資がいくら安くても、後々メンテナンスが頻繁に必要になるのであれば、結局コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。今は「ライフサイクルコスト」という表現をしたりしますね。

私共は、「屋根全体という見方をすればメンテナンスフリーは成立しない」という立場をとっています。

「メンテナンスフリー」という言葉は屋根材単体で長寿命であるという意味で使われているケースが多いと思いますが、「屋根」という部分は「屋根材」だけで成立しているものではなく、「ルーフィング」、「しっくい」、「シリコンコーキング」、「釘やネジ(に使われているゴムパッキン)」など、いろいろな部品を使って総合的に自然からマイホーム守っています。

なので、その中の一つの部品が長寿命でも、それだけでは屋根としての性能を担保することは出来ないので、ルーフィングやシリコンコーキングの劣化に合わせてメンテナンスをしましょう。という結論になります。




新築で家を建てて20年~30年程度で点検をし、必要であればメンテナンスをする。というスケジュールをお考えいただければと思います。

もっと言えば、よくあるケースですが、「屋根のメンテナンスをしようとしている方が、実は数年前に外壁のメンテナンスを既にしていて、結局足場代が2倍かかってしまった!」という話で、本当は「施工に足場が必要な工事は、なるべく足場を組んだ時にいっぺんにしておく」というのがコストパフォーマンス的には良いと考えます。
(そもそもメンテナンスフリーという言葉は、製品の寿命までメンテナンスしなくてもよい、という意味だったと思いますがね…)


⑥他に、これからは「リサイクルできるか?」というポイントも重要になってくると思います。
弊社製エアルーフはほとんどの屋根材とは違い環境にもやさしく、道路を敷く際の路盤材としてリサイクル可能で、私共徳島県の工場から出る廃材は実際にほぼ100パーセント再利用されています。



大体上記の6項目くらいが屋根を選ぶ際のポイントだと思います(リサイクルに関しては慈善的な意味も含みますが)。


冒頭に載せたように、同じ日本でも環境が全然違います。北は北海道から南は沖縄まで、それぞれの地方に適した屋根材や工法もありますので、そちらも御考慮の上、世の中に数多くある屋根材の中から皆さんの目的にかなう製品をお選びください。



では。
富士スレート株式会社

この記事を書いたプロ

宮本博樹

屋根のプロ

宮本博樹(フジスレート株式会社)

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