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大平宗也

身障者用車両改造のプロ

大平宗也(おおひらそうや) / 販売職

有限会社マーキュリー

コラム

障がいのある方の運転再開に向けて

2023年5月8日

テーマ:運転能力評価

コラムカテゴリ:くらし

運転するための能力

作業療法士の岩佐です

はじめまして 2023年から勤務しております有限会社マーキュリーで福祉車両や専門職研修を担当しております岩佐と申します。私は、長年、運転再開を希望する方の運転支援と高齢者や介護職員の方々への運転能力評価を行ってきましたが、改造支援の立場でより車と運転する側から支援していきたいと思います。
また、2022年から本田技研工業株式会社安全運転普及本部と共に立ち上げた日本運転リハプロジェクト(前身は2014年の四国運転リハプロジェクト)では、全国のリハビリ専門職や福祉車両事業所やシミュレーター開発会社の方々との多職種・異職種連携ネットワークと課題解決のためのプラットフォームづくりをしております。このプロジェクトを通じて開発したのが動かさない車で運転に必要な能力を確かめる「停止車両評価」という方法です。運転する環境下で速度感覚以外の運転に必要な能力を体験を通じて評価するものです。また、ドライブシミュレータ(Hondaセーフティナビ)や改造の必要性を評価するドライブテストステーション(オートアダプト社)も臨床現場で活用してまいりました。これからもよろしくお願いいたします。

運転に必要な能力とは?

さて、障がいのある方が運転を再開するには、かかりつけ医の先生やリハビリ専門職の方としっかり相談して、運転免許センターでの臨時適性検査に合格する必要があります。身体の構造や機能に障がいがある場合には条件が付与されますので、障がいにあった適切な改造支援があれば運転再開となります。
では、運転に必要な能力とはどのようなものでしょうか?
日本運転リハプロジェクトで提唱するのは「運転操作力」と「運転基礎感覚」を運転する側からみるということです。いわゆるトップダウン型に捉えていて、このことができないからダメというのではなく、できない原因は何か?能力なのか環境なのかをみていきます。能力は回復するのかは医師の判断ですが、環境であれば福祉車両側からご提案もできます。しかし、どちらかに帰結するかをみていくのはそれぞれの障がいに合わせてしっかりと話し合っていくことが必要です。
まず大切にしたいのは、ご本人(改造にご相談あればお客様)が納得してくださるで、長年の経験から再開の可否にかかわらず大切なことと思っています。納得いただくためには体験が重要です。改造する際もできる限り体験いただくため、弊社ではドライブシミュレータ(Hondaセーフティナビ)や改造支援機器をご用意しております。
是非、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

大平宗也

身障者用車両改造のプロ

大平宗也(有限会社マーキュリー)

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