コラム
痺れの原因は坐骨神経痛かも⁉(原因と症状編)
2019年9月17日 公開 / 2019年9月24日更新
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原因
脊髄から枝のように全身に伸びている神経を末梢神経といいます。坐骨神経はそのなかでも最も太く長い神経であり、お尻から太ももの後ろ側を通り、ふくらはぎや足先へと繋がっています。坐骨神経痛とは、この座骨神経に関連して生じる痛みの総称を指します。
坐骨神経痛を引き起こす病気としては、第一に整形外科的な疾患である脊椎疾患を例に挙げることができます。具体的には腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、変性側弯症などがあります。また「梨状筋症候群」という、骨盤内の梨状筋という筋肉によって坐骨神経が圧迫されて痛みが生じる原因もあります。
なかでも腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は、坐骨神経痛としては原因としては代表的な疾患です。
椎間板ヘルニアは、椎間板の内容物である髄核が周囲の線維輪の一部を破って外に飛び出し、神経根を圧迫することによって痛みを引き起こすという疾患です。
また、腰部脊柱管狭窄症では、加齢によって神経が通っている脊柱管の中が狭くなり、神経が圧迫されて痛みを引き起こされることになります。
症状
座骨神経痛でみる症状の出現の仕方には、座っている時に痛みが増強し歩くと楽になることもあれば、逆に歩くことで痛みが増強することもあります。さらには運動とは関係なく、お尻からふくらはぎにかけての痛みが生じることもあります。
腰部脊柱管狭窄症が原因となる坐骨神経痛では、ゆっくり歩く際には症状はなく、長時間立っていたり長い距離を歩いたりすることで痛みが生じる「間欠跛行」という症状を見ることがあります。痛みが生じている時の苦痛は強く、日常生活にも支障を来すことがあります。
腰部椎間板ヘルニアでは、ヘルニアの発生する部位によって症状の出現様式は異なります。たとえば、もっとも多く発生する第4腰椎と第5腰椎の間のヘルニアでは、第5腰椎神経根が圧迫されるので、ふくらはぎの外側や足の甲から親指にかけて痛みやしびれが起きます。その次に多い第5腰椎と第1仙椎の間のヘルニアの場合は、ふくらはぎの裏側から足の裏や小指にかけて痛みやしびれが起こります。
多くの場合、左右どちらか片方の脚が痛くなり、左右両方とも痛むことはまれです。痛みは歩くときよりも座っているときに強くなることが多く、くしゃみや咳をすると腰から脚にかけて痛みが走ります。 神経を圧迫することで生じる座骨神経痛の場合、長時間神経圧迫が続くことでさらなる神経障害が前面に出てくることがあります。
すなわち、おしっこがちかくなる、排便をしにくくなるなどといった「膀胱直腸障害」が出現することがあります。
次回は予防と治療編です(*^^*)
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