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髙橋徳雄

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髙橋徳雄(たかはしのりお) / 自動車整備士

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コラム

ヘッドライトリペアに対する良くある誤解

2020年2月26日

テーマ:ヘッドライトリペア

コラムカテゴリ:趣味

コラムキーワード: 車の修理車の傷・へこみ

このコラムをご覧の皆様お久しぶりです。
そして初めてご覧になる皆様はじめまして。

今年に入ってから当店もYouTubeチャンネルを開設し、ヘッドライトリペア施工前後の状態や施工工程等を紹介しているのですが、そうすると同様の動画がお勧めに出てきたり、自ら「他はどう言った施工をしているんだろう」と少し気になって色々拝見するのですが・・・かなり否定的なコメントがされている動画を多く見掛けます。

特に多く見受けられるのが・・・
・施工後数か月と持たずに黄ばんでしまう
・施工後数日でクラックが入ってしまう
・クラックは内側だから除去できない
・削るから強度が落ちて割れやすくなる
・発がん性物質を使用しているから危険
などと言ったコメントかと思います。

そこで、今回のコラムでは、この5点に対して当店での施工経験を基に解説させて頂きます。

①施工後数か月と持たずに黄ばんでしまう

このコメントは特に多く見受けられる気がします。
当店のお客様の中でも「他店で施工したら数か月で元通り黄ばんでしまった」と言ったお客様が多く、当店に依頼の際もかなり悩まれた方もいらっしゃいました。
DIY用として販売されているリペアキット等も施工後すぐに黄ばんでしまうと言う方もいれば、一年以上持ちましたと言う方も中には居られます。
それは『劣化部分をしっかり除去出来ているかいないか』によって違ってくるのです。

多くのショップやリペアキットの説明では、「表面の黄ばみが無くなるまで研磨する」と言ったやり方が多いと思いますが、そもそも劣化が進行した結果が黄ばみとなるので、今ある黄ばみを除去したところで次に黄ばんでしまう劣化部分が残っていると施工後すぐに黄ばみが再発してしまうのです。

実際に確認用に複数用意したライトを、黄ばみのみでなく劣化部分までしっかり除去してから平滑化し、直射日光の当たる屋外にそれぞれ一年程放置していますが、黄ばみの再発は今のところありません。

劣化部分の完全除去に関しては技術ノウハウになるので詳細はお教え出来ませんが、数か月と持たずに黄ばんでしまうのは、単に下地処理不足と言えるかと思います。

②施工後数日でクラックが入ってしまう

これも結局は下地処理不足によるものが殆どになると思います。
劣化したライトの多くは表面に微細なクラックが発生しているかと思います。
消灯時には目立たなくても、点灯すると見る角度によってクラックが浮かび上がって見える場合もあります。

当店でも採用している薬剤の蒸気を当てて表面を平滑化させる作業ですが、施工直後は磨き傷も奇麗に消えて新品の様に見えますが、その薬剤も表面に完全になじむまで一定期間を要します。
その一定期間の間に除去しきれなかったクラックが浮かび上がるように目立ってしまうケースがあるのです。

実際に当店でも開業準備期間中にサンプル用に施工したライトで施工翌日にクラックだらけになって慌てたことがありました。

他にも薬剤の蒸気を当てすぎたりすると発生すと聞きますが、それに関しては実際に試していないので現時点では断言できませんが、可能性は十分にあると思います。

③クラックは内側だから除去できない

少なくても当店で施工したヘッドライトの中で、内側からクラックが発生したケースは一台もありません。
開業前にクラック除去の技術を学んだところでも、内側からクラックが入ったケースは見た事が無いそうです。
しかし、表面のクラックが内側まで達してしまっているものはありましたが・・・。
なので、余程酷い状態でなければクラックはかなりのレベルまで除去する事が可能です。

動画ではここまでの状態だと車検は無理とありましたが、実際にはこの状態でしっかり光軸と明るさが問題無ければ通るそうです。

ヘッドライト内側の場合、クラックよりも下記に挙げる点が問題になるかと思われます。
・純正から高効率バルブ又はHIDバルブ等に交換した影響による焼け
・焼けた際に発生した煤等によるくすみ
・結露等の影響による汚れ
その中でも結露等の影響による汚れを多く見掛けます。

④削るから強度が落ちて割れやすくなる

実際に当店の行っているヘッドライトリペア作業は表面の劣化部分やクラックを削り落として奇麗にする作業です。
削る以上強度が低下するという事は否定できませんが、実際に削る量としてはコンマ数ミリ程度となるので、極端な強度低下は無く割れやすくなることもありません。
そもそも劣化してしまった層は強度的にも低下している部分となるので・・・。

クラックに関しては、実際に現物を確認してからの判断となるので、クラックの状態によっては敢えて残す場合もございます。

⑤発がん性物質を使用しているから危険

これも良く言われている事で、他の方の動画等で実際にこれを理由に否定的なコメントをする方も良く見掛けます。

ヘッドライトリペア作業では表面の平滑化の為に「ジクロロメタン」と言う有機溶剤がベースの薬剤を使用しています。
実際に国際がん研究機関によるIARC発がん性リスク評価でも、「ヒトに対する発癌性がおそらくある」とされ、長期間、高濃度ばく露によって胆管癌が発症し得ると医学的に推定されているそうです。

しかし、当店で実際に施工する際に要する時間は数分であり長期間ではなく、濃度も高濃度とまでは言えない状態です。

かと言って何の対策もしないとリスクがあるのは間違いないので、作業中は当然ですが有機溶剤用のマスクなど吸い込まないようにし、換気もしっかり行った状態で施工、更にはお客様の施工中の見学等も一切お断りしております。


以上の様に当店ではヘッドライトリペア専門店として様々な問題をクリアしてお客様に満足いただける技術を提供していきます。
まだまだ発展途上なところもありますが、ヘッドライトの黄ばみ・くすみ・クラックでお困りの方、当店のヘッドライトリペアを是非一度ごお試しください。

この記事を書いたプロ

髙橋徳雄

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髙橋徳雄(高橋レーシングサービス)

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