介護施設や住宅について発信。頼れる地元の介護情報ステーション（2/3）

相手の気持ちに寄り添うハートフルな相談で施設情報を橋渡し

　高齢者住宅仲介センター「ウチシルベ」。お住まい相談員の佐藤久美子さんは、介護保険に関わってきた経験が「ウチシルベ」の仕事に活かされているといいます。「お話を伺っていると、一人で抱え込んでしまっている方がこんなにも多いのかと感じることが多々あります。どこに相談すればいいのか、何から話せばいいのかなど、介護経験が初めてだとわからないことだらけです。「ウチシルベ」では対面でお話することや、一緒に見学にいくことを大切にしています。一緒に施設見学にまわることで、少しずつ相談者の表情がほころんでいく様子や、高齢だけど住まいが見つかり、前向きになれた、とお会いした時よりもスッキリした顔で帰られると、私も嬉しくなります。」
　施設見学に何回かご一緒した相談者のご家族が、庭に咲いていたラベンダーを切って持ってきてくれたことが、とても印象的で嬉しかった、とハートフルなお付き合いを大切にしている佐藤さんならではのエピソードも。
「例えば、人によってはまだまだ元気で、自分の力で身の回りのことができるので、介護施設や高齢者施設ではなく、普通のアパートを探したい、とおっしゃることも少なくありません。そういう場合は、『ここはバス停から近いので、街中にお出かけにも便利ですよ』『スーパーが近いので、日々の買い物にも行けますよ』といったアドバイスもさせていただきつつ、これまで私どもで培ったネットワークを活かして、高齢者でも入居しやすい物件をご案内しています」
　同時に、お話をしっかり聞くことが一番大事、と佐藤さん。
「高齢者向けの施設というだけで、不安を覚えるお客様も、中にはいらっしゃいます。でも、本当に大事なのは、ご本人が快適にお過ごしいただけるところに、納得して入居いただくこと。通院が必要なのか、ご家族が近くにいらっしゃるのか、など、それぞれの事情やお気持ちを、なるべく丁寧にお聞きし、会話の中からご要望や好みをくみ取るようにしています。」

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