手足の冷えと不眠と不安

2023年3月8日

テーマ：漢方薬で良くなった症例

コラムカテゴリ：美容・健康

25 歳女性身長 157cm 体重 50kg 自覚症状は、手足の冷えと不眠不安、生理不順、立ちくらみ、排卵直前から生理前の鼠径部の腫れのご相談。
中肉中背で人に気を使い、気が沈みやすい性格。音など外からの刺激に敏感である手足に汗をかきやすくその汗で冷えてしまう。いつもなんとなくだるい。低血圧傾向で、首凝りから来る頭痛あり、めまい、立ちくらみ、乗り物酔いがある。目のケイレンがあり、不眠、歯ぎしり、動悸、胸の圧迫感があり、腹痛、腹満がひどい。冷えるとお腹が痛くなる。皮膚は弱くかぶれ易く生理痛はひどいが鎮痛剤の服用はない。生理は 40 日で安定しなく、生理期間は5日で、帯下が多い。嗜好品は、甘いもの、果物を好む。
顔色は蝋人形のごとく寒々とした顔色で、冷えるとお腹が痛くなる傾向は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯ですが、よくよく聞いてみると、不眠不安が強く、胸が苦しく、よく運動してもぐっすり眠ることができないのが辛いとのこと。めまい立ちくらみもひどいことから、脳髄液減少症を尋ねたら、以前に治療をされていました。ここ数年若い女性からの同じような相談が増えています。今までの生活上のストレスも多い方で、美しいお嬢様顔つきの奥には、張り詰めた心が隠されていました。気持ちを落ち着かせるために、甘いものの量が増えていました。東洋医学で言う、「心中悸して煩する者」です。
自家製漢方煎じ薬小建中湯で1ヶ月、手足の冷えがとてもよくなり、肩の力が抜けて頭痛も起きなくなりました。生理痛も治り、生理前の鼠径部の腫れもなくなりました。不眠と不安は、50% の改善でした。東洋医学は 2000 年続く独自の自然療法です。その方との相性がよければ良い経過をたどるものが多いと日々感じています。

この記事を書いたプロ

女性の悩みをやさしく包み込む漢方薬のプロ

谷津吉美（有限会社むつごろう薬局）

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