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コラム

オリンピック事前合宿を招致している自治体にアンチドーピング対策が必要な理由

アンチドーピング

2016年11月15日 / 2016年11月19日更新

リオオリンピックで減った?陽性件数。

今年の8~9月に行われたリオオリンピック、パラリンピック。

世界中のトップアスリートの活躍が私たちに大きな感動を与えてくれました。

ただ、2016年という年はロシアの国家ぐるみのドーピングの企てとそれに伴う五輪出場の可否などドーピングに関しては課題の多い年となってしました。

ちなみにまだ正確な数字は出ていませんが、今回のリオオリンピック開催中に行わたドーピング検査での違反数は前回のロンドンオリンピックより減ったとされています。

これはアスリートのフェアプレー精神の高まりもあるのですが、検査側の方針の変化が大きいと思われます。

今までの方法では五輪を守れない



今までドーピング検査は大会開催中とランダムに行われる抜き打ち検査で実施されてきました。

しかしこの方法では、ドーピング違反者が大会に出場すること自体を防ぐことができません。

さらに大会開催中の検査ではすぐには結果が得られず、場合によっては違反者が表彰台にのぼってしまうこともしばしばありました。

そして、大会終了後に違反が発覚し結果が覆るという、多くの関係者と観客に大きな失望の記憶を残すこととなりました。

ドーピング違反者は大会前に洗い出す。

 そこでアンチドーピング関係者は今までの方法から、大会前にドーピング違反者を洗い出しそもそも大会に出場できないようにする方向へ方針を変更したとされています。

具体的は、ドーピング違反に関する情報やドーピング違反が多い競技のアスリートなどに対し大会前に重点的に検査を実施して違反者を洗い出すという方法です。

事前合宿地はドーピング検査の最前線に


リオオリンピック時には大会前に行われる検査の多くは、事前合宿地などで行なわれたとされています。

そして、何人かのアスリートはオリンピックの選手村に入る前に出場停止処分がくだされました。

もちろん多くのクリーンなアスリートはまったく恐れる必要はありませんが、気を付けなければならないのは「うっかりドーピング」です。

競技能力の向上を企図したドーピングは論外ですが、そうではない風邪薬やサプリ、栄養ドリンクに入っていた禁止物質でも違反に問われる可能性があります。

そして、うっかりドーピングの原因となるものは身近に溢れています。

一例を挙げると、薬局ドラッグストアで売っている一般用医薬品、のど飴、栄養ドリンクなど…。

最悪のシナリオ

あり得る「うっかりドーピング」シナリオ

・陸上競技○○国代表チームが静岡県△△市でオリンピック事前合宿のため訪問
・事前合宿における△△市民ボランティアが栄養ドリンクを差し入れ
・実は差し入れた栄養ドリンクには禁止物質が入っていたが、誰も気づかずアスリートがのんでしまった。
・事前合宿地での抜き打ちドーピング検査にて陽性反応がでる。
・当該アスリートのオリンピック出場停止処分が下る。
・新聞の一面に「ドーピング原因は△△市民が差し入れた栄養ドリンクか!?」の文字が…。

上記の事はまだ起きてはいませんが、十分に起こりうることです。

アンチドーピングに関する知識は事前合宿地自治体職員や市民ボランティアにも必要な者かと思います。

2015年には柔道の日本代表選手が禁止物質が入っている市販の風邪薬を試合の数日前にうっかり服用し、出場をとりやめる事態に発展したこともあります。


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